今日の読書 ひとめぼれ/畠中恵

お気楽者の町名主跡取り息子の麻之助と幼馴染みの色男の清十郎、堅物の見習い同心吉五郎の悪友3人組が事件や厄介事を片付ける、時代小説の『まんんまこと』シリーズの第6弾になります。

この連作短編シリーズは、シリーズが進む事に人間関係にも変化が起きたり、経験したりで当初のお気楽さは薄まってきて、切ない人情物色が進んできている感じがしますが、今回もなかなかな変化が収録順では最後に収められている、表題作によっておとずれることになっています。

なかなか思うようにならない終わり方で、シリーズの今後に大きく影響が出そうでもあるのですが、考えたらば毎回結構影響力の大きい出来事が起きているといえば起きていますね。

シリーズとしてまだ継続していくのでしょうが、シリーズとして続けていくのか、どこか落としどころを作って区切りを作るのかも気になりますね、どっちでも出来そうなので。

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今日の読書 さらば愛しき魔法使い/東川篤哉

魔法使いのマリィが八王子署の刑事である小山田聡介が抱える事件の解決を魔法を使って助けるというシリーズの第3弾にして最終巻?になります。

連作短編であり、事件の概要からなにから基本フォーマットはお約束の連続、八王子のローカル小ネタを挟みつつ、有力な犯人と犯人が罪をなすりつけるようにした、いかにもな容疑者、この容疑者に納得がいかなくて、調べ直そうとする時に魔法の力を借りるけれども、魔法で真相にはたどり着けたとしても証拠には使えないからと、そこからもう一ひねり考えなければいけないなどなど。

お約束だらけ、小ネタだらけ、気楽に何も考えずに楽しむミステリーっぽいシリーズで中央線沿線と私が望む東川篤哉らしい作品なだけに、本当にさらばであるのなら寂しいのですが、同時に1冊丸々お約束の連続となっていたので、ひょっとしたら狙ってお約束にしているというよりも、お約束の上でしかやりにくいシリーズになってしまったのかと穿った見方もできたりはします。

個人的には、帰ってきた魔法使いみたいな形で復活するのも歓迎しますが、区切りとしてやったのならば、それはそれとして良いのかなとも思えます。

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今日の読書 神の時空 京の天命/高田崇史

神の時空シリーズ最終巻になります。

このシリーズは、怨霊や呪詛など言い伝えられているものが実際に起きる、怨霊を解き放てば実害が発生するという設定であり、QEDシリーズ、カンナシリーズと高田崇史の日本の隠された歴史を扱った物名かでも一番振りきれているもので、他のシリーズ以上に最終目標がはっきりしていて大がかりで派手な話になっています。

今回は京の天命ということで天橋立がとっかかりになりますが、京だけに話しが収まるのではなく、日本三景が次々と被害にあい、その意味と目的はどう繋がるのかというのが解決への目標になっていきます。

一応シリーズとしてはこれで最後ですし、それにふさわしいラストになっていますが、日本の歴史として隠されているとしてちらつかせたものは答えをはっきり提示しないで終わっています。


ひっかかりを残してというのは、今までの各シリーズと共通しているところであり、これをきっかけに自分で考えてねというのは作者の意図であるのは、はっきりしていますが、正直私は答えにたどり着く自信はないですし、そこに至るまでの知識も無ければ、文献に当たって考えるだけの素養もないのが残念なところですね。

このシリーズは最初からタイムリミットが7日間と区切られていたので8作品で7日しか進んでいないことになるのですが、密度が濃すぎる7日だというのと同時に、QEDシリーズなんて作品と作品の間に時間が平気で年単位で進んでいる差はすごいよなって。

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今日の読書 鬼門の将軍/高田崇史

平将門の怨霊伝説になぞらえたような殺人事件が京都、次いで東京で発生。

京都府警で将門になぞらえていると気付いて調べ始めた一方、東京で起きた事件の被害者が仕事絡みの知人ということで気になって将門について調べ始める事になる歴史ミステリーになります。

事件を追う刑事達とは別に歴史の謎を探しに行くのが、歴史に詳しいわけではない若い女性と、マニアックな知識を持ち合わせている変人な男という組み合わせ、時代も現代ではなく長野五輪が終わった直後という90年代後半であるなど、QEDシリーズと相似形の構成でありなおかつ同じ物語世界の話しになります。

大きな違いは従兄弟という組み合わせということですかね。

将門は怨霊ではないというのは、QEDシリーズでも1度扱われていますが、また扱いたいネタだったらしく、前回扱ったとき以上に何時から何故日本三大怨霊扱いになったのかは突っ込んで扱っています。

非常に高田崇史作品らしいなと思えるものでしたし、QEDシリーズのスピンオフシリーズの毒草師のシリーズにも関わってきているので、スピンオフからさらにスピンオフという感じになるのかなぁと思ったりしています。

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今日の読書 その時の教室/谷原秋桜子

愛川晶が正体を伏せた別名義として使っていた谷原秋桜子としては、初めてシリーズもの以外で発表した作品になります。

教室とついているので、当然学校が舞台になりますが生徒では無く教師目線のものを集めた短編集ではあるものの、それぞれの物語前後に結婚式場のシーンが挟み込まれて、これが時系列としてはそれぞれの話の後の出来事だよなと匂わせていて、一見無関係な短編が1つに集約していくという形になるものですね。

ばらばらな短編なようで実は1冊で1つにまとまる話でしたという形式の作品は初めて読んだときに衝撃を受けて以来好きですが、連作短編型長編と違い一見無関係だけれども1つにまとまるというのは、数として少ないのでなかなか巡り会えないですし、できれば一見無関係な短編集だと思って読んでいて実はと最後に明かされるのが理想であり、できればネタバレされたくないと思うのですが、この作品は間に挟まれる話で確実に1つにまとめる伏線だよねと分かる形ですので、ネタバレにはならないだろうなと。

教師視点で、基本学校内で起きたちょっとした事件を扱った短編ですが、いろいろと愛川晶らしい手の込んだ仕掛けが組み込まれていて、いろいろな意味で驚かされますね。

この作品を発表した時点では、正体を明かしていないわけで、現段階では谷原秋桜子名義最新作でもあるのですが、果たして今後は谷原秋桜子名義って使うのかどうかというのは気になったりはします。

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