今日の読書 ラノベ古事記 日本の神様とはじまりの物語/小野寺優

タイトルそのまま、古事記をラノベ風に新訳したものですね。

古事記の特に神話部分というのは、なかなかツッコミどころが多い超展開があったりしますが、物語としては現在にも十分通用するだけの面白さ、エンターテインメント性が高く、神話として日本人みんな共有しておいて損はないもの。

にもかかわらず教育から外されたり知らない人は知らないまま、古事記という歴史書という看板があるとハードルが高いとして敬遠されているとしたらばもったいないという事で、勝手にキャラ付けしたり話も盛ってみたり、神話の時代にない概念というかメタなネタも盛り込んだりでやれば、面白さが伝わるんじゃないかという狙いで、元々はWEB展開していたものを、一冊にまとめたというものになりますね。

古事記の神話部分だけになっていて、一応普通の現代語訳の古事記も私は読んでいて、神話部分の方がいろいろとネタとして知られている、それこそ天照大神の天岩戸の話とか有名過ぎるものもあり、これは分かりやすくツッコミどころ満載で面白おかしくまとめたなと思える物になっていますね。

何気に日本の神話の場合、一番困るのはやたら名前が長かったり、いつのまにか改名していたりで誰が誰だか覚えにくいというのもがある事なんですよね。

天照大神とか名前が分かりやすい物はいいのですが、分かりにくい覚えにくいのは本気で覚えにくい。

実際に名前が長すぎる神様は作中でツッコミをいれられていますし、章ごとに登場人物がおさらいされているので、初心者にも親切設計というか、初心者にこそ読みやすくという意図が分かりやすいくらい分かりやすく前面に出ています。

神話だとネタにしやすいので古事記もこういった自由に面白く話を盛れるのですが、これが好評で古事記の残りの部分へとなった場合、一気に自由度が下がりそうな気がしますが、果たしてどうなるのかは気になります。

神話って教養として知っておくと、エンターテインメントの元ネタになっていることが多いので、どういう形であれ触れておくと良いと思うのですが、教育現場はそういう視点は持っていなさそうなんですよね、もったいない。

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今日の読書 ときどき旅に出るカフェ/近藤史恵

近藤史恵にはフランス料理店で起きる日常の謎系のミステリ短編集であるビストロ・パ・マルのシリーズがありますが、これも料理店でおきる日常の謎系のミステリ連作短編集になります。

舞台となる店は、日本ではあまりお目にかかれないようなメニューまで揃えているカフェ・ルーズ。

女性店主が1人で切り盛りする店は月の前半長めの休みをとって、その間海外へ旅行して新たな料理を探すことが多く、日本人の感覚、常識とは別の感覚や常識をもたらす物になっている。

こういった背景を使い、日常の謎という名のちょっとしたトラブルであるとか、ちょっとした人間関係のすれ違い、行き違いなど常識に囚われた思考で行き詰まるところを、海外の料理という別の常識のうえで成り立っているものを解決のきっかけにするという、日常の謎系のミステリーとして王道展開作品ですね。

ひとつひとつが、短編としても短い部類のものになり気楽に読めますが、重い話は結構重かったりします、殺人事件であるとかそういう類いの話が出てこないのが日常の謎系のお約束ですので、そういった重さはないのですが、日常だからこそ自分に関係ありそうなネタという事でリアリティがある重さという感じであり、気楽に楽しめるのと考えさせられるのと両方兼ね備えていますね。

一番の問題は、料理ものは読んでいて腹が減ってくるというのと、カフェという事で洋菓子が多く登場してきて、食べたくなるんだけれども、絶対カロリー過多になるから我慢しないとなぁとなる事ですかね。

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今日の読書 秋山善吉工務店/中山七里

火事によって家と主である史親を失った秋山家、残され行き場を失った妻と中学生と小学生の息子2人は死んだ史親の実家に住むことになった。

身を寄せることになった実家、史親の父親は昭和で時間が止まっていると錯覚するような大工の秋山善吉。

家を失い、引っ越しという環境の変化によって家族にトラブルが降りかかるが、それを解決するのが昔気質のべらんめぇ口調で、一見すると知性とはほど遠そうながら物事の本質を知っているただ者ではない秋山善吉という形で進んでいく連作短編であり、家族に降りかかるトラブル、火事の原因が事故ではなく事件だと考える刑事が家族への疑惑を持ち続けてという形で話は進んでいきます。

古き良き昭和を描きたかったんだろうなと感じさせる人情物ミステリーとして楽しめますし、中山七里作品らしく最後の最後まで結末がどう転がるのか分からないようになっていて、気楽に読めるけれども気が抜けないというものになっています。

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今日の読書 探偵少女アリサの事件簿 今回は泣かずにやってます/東川篤哉

武蔵新城在住の便利屋橘良太と武蔵溝ノ口在住で両親が探偵で自らも探偵だという小学生綾羅木有紗のコンビによるミステリーの連作短編集の第2弾になります。

東川篤哉得意のローカルネタ満載、武蔵溝ノ口と武蔵新城という南武線の隣の駅ながらも格差ネタやら、武蔵新城と同じ中原区という事ですっかり地位が向上している武蔵小杉を巻き込んだ対比ネタに使ったりと、ある程度知っている土地だからこそ私は楽しみが多かったりしますが、それはそれとして冴えない便利屋と生意気で探偵役もしっかりできる小学生という対比を使ったネタはローカルネタ抜きにしても十分楽しめるできあがりだと思えますね。

個人的にはローカルネタとして武蔵小杉がかなり良い地位を築いている扱いというのが未だに慣れないというか、個人的な偏見として武蔵小杉というと奇声を発するむさ苦しい男子中学生高校生が掃いて捨てるほどワラワラうごめいている地域というのがあるからなんでしょうねぇ、今は男子成分が減って全く別物になったらしいですが。

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今日の読書 インフルエンス/近藤史恵

40代の女性小説家のもとへ、同年代で同じ大阪育ちだから興味を持つのではないかという話があるから会ってもらえないかという手紙が届いた。

語られたのは差出人と友人2人、大阪の団地で過ごした3人の少女が巻き込まれた事件とそれを軸とした変わった関係性だったというお話。

いわゆるニュータウンという出来た当時はありきたりでありながら、人工的な特殊環境下で育ち、ガラの悪い地域では露骨に暴力が当たり前だった時代性などを踏まえ3人の人生の交わりを社会派サスペンスという感じにしているだけではなく、細かい仕掛けがされていて最後まで驚かされる展開になっていますが、基本重たい話でした。

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