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今日の読書 朝倉義景/星亮一

朝倉義景は、浅井長政と共に織田信長の順調に行きかけた天下統一を台無しにしかけ、その後ボコボコに滅ぼされた事で有名であり、朝倉義景が戦国武将として当たり前と思えるような戦いをしていたらば、歴史は変わっていた可能性があるという存在である事は、有名だとは思います。

しかし、大名としてはあまりにも覚悟がたりず公家化した平和ボケという、坊ちゃんでしかないために、小説の主人公になるなんて珍しいなと手に取ってみました。

副題が、『信長を窮地に追い詰めた越前の雄』ですから、ひょっとしたらば、従来のイメージを復す何かがあるのかなと思ったりしたわけで。

しかし、流石に実はどうしようもない坊ちゃんだったんだけども実は思慮深く勇猛であった・・・なんて言う事は書きようがなく、従来のイメージをそのまま朝倉義景を中心とした歴史を追いましたという感じですかね。

やはり、主人公として扱うにはあまりにもな存在であり、むしろ朝倉家が名門となる礎をしっかりと確立した事の功績をたたえる事に力点をおき、それにもかかわらず5代目が名門をあっさりと破壊した過ちは何だったんだろうという事にするしかなかったと。

5代目という事で苦労知らずという事もありますし、あえて苦労させまいとした回りの失敗もありますが、やはり上に立つ者の覚悟が出来なかったという事でしょうね。

平和な世の中であれば問題はなかったが、戦国の世という有事では全くもってダメだったと。

ここら辺は、今の日本に当てはめて考えてもいろいろと感慨深いものがありますね。

平時では問題がなくても、有事になると全くもって無能をさらす結果になってしまうというのは。

世の中平和である事は誰もが願っている事だと思います、災害が無い事に超した事はありません。

しかし、何も不都合が起きないで欲しいと、思うだけでは世の中回ってくれません。

最悪の出来事が起きるかもしれない、起きた時にどうすればいいのか考えておかなければならないという事は、重要な事であると、東日本を襲った大地震の後の災害対策で不手際により二次災害が起きてしまった悲しい現状を見ても分かる事でしょう。

朝倉義景は戦国大名としては致命的だったのは、トップに立つ者として領地の安全を守るという本業を全く経験しないまま、トップにたってしまい、本業の持つ意味を理解せず、表層的な平和を求めてしまったがために、攻める時にしっかりと攻める事をせず、信長に滅ぼされる運命を自分で引き寄せてしまったという事でしょう。

なんとなく、今の日本の二次災害の状況をみると、朝倉義景に重なって見えるような人物が多く目につくのではないかと、余計な事を考えながら読んでしまい、歴史というものは繰り返す部分があるのだと、必要以上に感じ入ってしまいました。
朝倉義景―信長を窮地に追い詰めた越前の雄 (PHP文庫)朝倉義景―信長を窮地に追い詰めた越前の雄 (PHP文庫)
(2011/03/01)
星 亮一

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テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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