今日の読書 箱庭図書館/乙一
乙一主節再生工場という企画から生まれた短編小説集になります。
一般人からボツ原稿を募り、それを乙一がいじって作品として作り直すという世にも珍しい企画なわけですが、どうやらこれは乙一が作品作りのアイディアというとっかかりが苦手という事で、アイディアさえあれば仕事をするという所から始まったという・・・
乙一という作家さんは多作ではないというか、そろそろ仕事をしてくれと頼みたくなるようなペースでしか書いてくれないので、根本的に必要最低限しか書きたくないとか、野心が薄いというか、マイペースというかそう言った感じなのかと思っていましたが、アイディアを出すのが苦手という理由だとは思いもよりませんでした。
なにせ、発想がなかなか他にいない感じの作風であり、発想こそが優れている点であると私は思っていたからなんですが、読者視点と本人視点では全く別物なんですね。
ボツ原稿から作り直すという作業であり、6編ある短編全てが投稿者は違うのですが、それを1つの町の中の出来事にまとめ上げ、別のテーストの作品たちでありながら、1つにまとめて違和感がない形に揃えている。
アイディアは他人のものであっても、それを使ってまとめ上げると、いかにもな乙一作品だと思ってしまい、企画物である事を知らないと企画物であるとは気付く事ができないですね。
巻末に、企画物としてそれぞれのアイディアに対しての感想と自分ではどう使ったかというのを簡単にまとめていますけど。
どちらかというとダメ人間というか、暗いであるとか人見知りであるとか、友達少ないとか私が感情移入しやすい設定のものが多くチョイスされているのは、元原稿がそういうものだったのかそういう風にアレンジしたのか分かりませんが、あぁ乙一の作品を読んでいるなという充実感を味わう事が出来ますね。
願わくば、アイディアが思いつかないとか言わないで、常にコンスタントに書いてくれと。
一般人からボツ原稿を募り、それを乙一がいじって作品として作り直すという世にも珍しい企画なわけですが、どうやらこれは乙一が作品作りのアイディアというとっかかりが苦手という事で、アイディアさえあれば仕事をするという所から始まったという・・・
乙一という作家さんは多作ではないというか、そろそろ仕事をしてくれと頼みたくなるようなペースでしか書いてくれないので、根本的に必要最低限しか書きたくないとか、野心が薄いというか、マイペースというかそう言った感じなのかと思っていましたが、アイディアを出すのが苦手という理由だとは思いもよりませんでした。
なにせ、発想がなかなか他にいない感じの作風であり、発想こそが優れている点であると私は思っていたからなんですが、読者視点と本人視点では全く別物なんですね。
ボツ原稿から作り直すという作業であり、6編ある短編全てが投稿者は違うのですが、それを1つの町の中の出来事にまとめ上げ、別のテーストの作品たちでありながら、1つにまとめて違和感がない形に揃えている。
アイディアは他人のものであっても、それを使ってまとめ上げると、いかにもな乙一作品だと思ってしまい、企画物である事を知らないと企画物であるとは気付く事ができないですね。
巻末に、企画物としてそれぞれのアイディアに対しての感想と自分ではどう使ったかというのを簡単にまとめていますけど。
どちらかというとダメ人間というか、暗いであるとか人見知りであるとか、友達少ないとか私が感情移入しやすい設定のものが多くチョイスされているのは、元原稿がそういうものだったのかそういう風にアレンジしたのか分かりませんが、あぁ乙一の作品を読んでいるなという充実感を味わう事が出来ますね。
願わくば、アイディアが思いつかないとか言わないで、常にコンスタントに書いてくれと。
![]() | 箱庭図書館 (2011/03/25) 乙一 商品詳細を見る |