今日の読書 新・日本の七不思議/鯨統一郎
著者のデビュー作である『邪馬台国はどこですか?』『新・世界の七不思議』に続く歴史解釈ミステリー第3弾になります。
基本的に、この作品群はバーで飲みながら歴史に関する謎をああでもないこうでもないと、持論をある意味ケンカ腰にぶつけあう形だったのですが・・・本作は少し変化が出てしまいましたね。
本来対立的だったライターの宮田と美人で強気な歴史教授の早乙女静香の2人が対立的ではなくなってしまったのが物足りないというか、その変化について作中でも触れられていますけども、このシリーズの楽しみの1つが減ってしまったというか。
そのせいで、このシリーズ特有のアクロバットな歴史解釈もそこに至るまでの丁々発止ゆえのインパクトが薄れてしまったというか、やりとりもバーを離れて旅までしてしまっているのが、変化を狙っての事ではあるのでしょうが、シリーズとしての型を崩しただけの効果は私個人としては楽しみきれなかったかなと。
作者の狙いとしては久しぶりに書くものでもあり変化をつけたかったのかもしれないんですが、私はこういう所は保守的なので残念かなと。
あと、読む場合に気をつけないといけないのは、前作までのオチを紹介している部分があるので、シリーズを読んだ事が無くていきなりこれに手を出すと激しくネタバレするという事でしょうか。
順番に読んだ方が良いシリーズと順番に読まなくても問題ないシリーズものというのはありますが、これは明確に順番に読まなければいけないシリーズものですね。
今回、扱っているネタは
原日本人の不思議
邪馬台国の不思議
万葉集の不思議
空海の不思議
本能寺の不思議
写楽の不思議
真珠湾攻撃の不思議
今後シリーズが続くのか分からないですが、出来ればバーでの会話だけのスタイルに戻して欲しいなぁって。
基本的に、この作品群はバーで飲みながら歴史に関する謎をああでもないこうでもないと、持論をある意味ケンカ腰にぶつけあう形だったのですが・・・本作は少し変化が出てしまいましたね。
本来対立的だったライターの宮田と美人で強気な歴史教授の早乙女静香の2人が対立的ではなくなってしまったのが物足りないというか、その変化について作中でも触れられていますけども、このシリーズの楽しみの1つが減ってしまったというか。
そのせいで、このシリーズ特有のアクロバットな歴史解釈もそこに至るまでの丁々発止ゆえのインパクトが薄れてしまったというか、やりとりもバーを離れて旅までしてしまっているのが、変化を狙っての事ではあるのでしょうが、シリーズとしての型を崩しただけの効果は私個人としては楽しみきれなかったかなと。
作者の狙いとしては久しぶりに書くものでもあり変化をつけたかったのかもしれないんですが、私はこういう所は保守的なので残念かなと。
あと、読む場合に気をつけないといけないのは、前作までのオチを紹介している部分があるので、シリーズを読んだ事が無くていきなりこれに手を出すと激しくネタバレするという事でしょうか。
順番に読んだ方が良いシリーズと順番に読まなくても問題ないシリーズものというのはありますが、これは明確に順番に読まなければいけないシリーズものですね。
今回、扱っているネタは
原日本人の不思議
邪馬台国の不思議
万葉集の不思議
空海の不思議
本能寺の不思議
写楽の不思議
真珠湾攻撃の不思議
今後シリーズが続くのか分からないですが、出来ればバーでの会話だけのスタイルに戻して欲しいなぁって。
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