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今日の読書 それから/夏目漱石

夏休みの宿題の定番かもしれない読書感想文向きかもしれない、日本文学を読もうという事で、三四郎に引き続き、漱石前期三部作のそれからを読みました。

漱石は、日本が欧米から近代化を輸入というか押しつけられた事により、個人主義に陥り、近代化は輝ける未来というよりも、かえって生きにくい時代というような警鐘をならす小説を書いているわけですが、今作はかなりはっきりとしていますね。

主人公は30歳を超えているのに、定職にもつかず、親からは就職よりも結婚を迫られているという状況。

しかし、何だかんだ言い訳を並べて、いろいろと逃げているうちに、薦められた結婚を拒否する道にはまりこんでいくという、ある意味ダメ人間(ある意味どころか、立派なダメ人間だと言われそうですが)

私は、何だかんだと逃げている主人公に強く共感させられるものがありましたが、全てが全て共感するものではなかったですね。

働く事から逃げているだけだと思っていたのですが、それだけではないので。

「なぜ働かないかって、そりゃ僕が悪いんじゃない。つまり世の中が悪いのだ。もっと、大袈裟に言うと、日本対西洋の関係が駄目だから働かないのだ。第一、日本ほど借金を拵えて、貧乏震いをしている国はありゃしない。この借金が君、いつになったら返せると思うか。そりゃ外債ぐらいは返せるだろう。けれども、そればかりが借金じゃありゃしない。日本は西洋から借金でもしなければ、到底立ちいかない国だ。それでいて、一等国をもって任じている。そうして、無理にも一等国の仲間入りをしようとする。だから、あらゆる方面に向かって、奥行きを削って、一等国だけの間口を張っちまった。~」

セリフだけでページをまたぐ量の主人公の働かない理由、これを私の人生の指針として、これから生きていこうと思ったりします。

そして、夏休みの宿題の読書感想文を書く場合、この主人公のような人生を全うしたいというような方向性のものを書いて提出するような勇者はいないものかと考えてみたりします。
それから (新潮文庫)それから (新潮文庫)
(1985/09/15)
夏目 漱石

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