今日の読書 死因不明社会2 なぜAiが必要なのか/海堂尊編著
死因不明社会の1冊目が刊行されたのが、2007年で2冊目の今回はあの時から4年経っているわけですが、4年の間に随分と変化があったんだなぁと思わずにはいられないですね。
Ai(死亡時画像診断)の普及啓蒙活動が作家海堂尊のライフワークといっても過言ではないのですが、作家活動でこれでもかとAiを絡めたお話を作り、小説が映画化されたりして、一般的にじわじわいと普及するようになっているとは思いますが、何よりも前回の死因不明社会では、一般書として分かりやすくを念頭に、小説に出てくるキャラクターを利用したいりと読ませ方そのものに苦心していた感があるのに対して、今回は海堂尊は編著の立場で、他5人の医師が執筆に加わり、Aiに対する多くの視点を加える事に成功しています。
Aiの利点、Ai普及の壁となっている解剖至上主義や法医学という全く別の存在など、海堂尊の他の著書を読んでいるといくらでも出てくる事ですが、今まで敵対する存在に対する反論が多かった中、味方の援護を一般書にまで引っ張ってきたというのは大きな意味があるのではないかと思います。
日本では今年東日本を襲った地震と津波によって多くの被害者を出す事になってしまいました。
災害時には身元確認が困難な状況に陥ります。
そこでのAiの有効性というのは非常に理解しやすいのではないかと思えますし、これから被曝による死者が増える事は避けられない事になっていると思います。
死因をしっかり知り、後世の医療現場にフィードバックさせる事は、日本人という存在を保存していくためにも重要になるのではないかと思っています。
何冊も読んできてAiの有効性については繰り返し読み過ぎたかなと思うくらいになっていますが、今回は他の執筆者もいるという事で、特に倫理からのアプローチが社会学的なものになり、医学よりは私にも理解しやすかったかなとは思います。
Aiについてまだよく知らないけども、何となく気になるという人には、これ1冊で結構理解できるのではないかと思います。
第1章 Aiの概念(海堂尊)
第2章 Aiの歴史(山本正二)
第3章 Aiと医療(高野英行)
第4章 Aiと捜査(塩谷清司)
第5章 Aiと司法(飯野守男)
第6章 Aiと倫理(長谷川剛)
Ai(死亡時画像診断)の普及啓蒙活動が作家海堂尊のライフワークといっても過言ではないのですが、作家活動でこれでもかとAiを絡めたお話を作り、小説が映画化されたりして、一般的にじわじわいと普及するようになっているとは思いますが、何よりも前回の死因不明社会では、一般書として分かりやすくを念頭に、小説に出てくるキャラクターを利用したいりと読ませ方そのものに苦心していた感があるのに対して、今回は海堂尊は編著の立場で、他5人の医師が執筆に加わり、Aiに対する多くの視点を加える事に成功しています。
Aiの利点、Ai普及の壁となっている解剖至上主義や法医学という全く別の存在など、海堂尊の他の著書を読んでいるといくらでも出てくる事ですが、今まで敵対する存在に対する反論が多かった中、味方の援護を一般書にまで引っ張ってきたというのは大きな意味があるのではないかと思います。
日本では今年東日本を襲った地震と津波によって多くの被害者を出す事になってしまいました。
災害時には身元確認が困難な状況に陥ります。
そこでのAiの有効性というのは非常に理解しやすいのではないかと思えますし、これから被曝による死者が増える事は避けられない事になっていると思います。
死因をしっかり知り、後世の医療現場にフィードバックさせる事は、日本人という存在を保存していくためにも重要になるのではないかと思っています。
何冊も読んできてAiの有効性については繰り返し読み過ぎたかなと思うくらいになっていますが、今回は他の執筆者もいるという事で、特に倫理からのアプローチが社会学的なものになり、医学よりは私にも理解しやすかったかなとは思います。
Aiについてまだよく知らないけども、何となく気になるという人には、これ1冊で結構理解できるのではないかと思います。
第1章 Aiの概念(海堂尊)
第2章 Aiの歴史(山本正二)
第3章 Aiと医療(高野英行)
第4章 Aiと捜査(塩谷清司)
第5章 Aiと司法(飯野守男)
第6章 Aiと倫理(長谷川剛)
![]() | 死因不明社会2 なぜAiが必要なのか (ブルーバックス) (2011/08/19) 海堂 尊、山本 正二 他 商品詳細を見る |