今日の読書 カンナ 出雲の顕在/高田崇史
神社の跡取りで、忍者の家系である鴨志田甲斐を主人公とするカンナシリーズの最新刊になります。
高田崇史の作品全体が、歴史は勝者が作るものであり、その裏には敗者の歴史というものが存在し、明らかになっているわけではないが、端々から推測する事は可能であり、残存する歴史書の中の細かな所にある疑問や矛盾や力技は、勝者にとって都合の悪いものを捏造や改竄した結果であり、そこをついて行く事によって、見えるものが多く存在するという視点になっています。
QEDシリーズと比べ、カンナシリーズは忍者という設定を使い、アクションシーンを増やし、勝者の歴史の嘘をあからさまにする事を拒む勢力や、歴史をひっくり返そうとする勢力などをアクティブに使いまくっているわけですが、前作から登場人物のバックボーンやら何から大きな動きを見せ、誰が敵で誰が味方なのか複雑に絡み合わせるようになってきていますが、今作もさらに進めているような感じになりますね。
全体としてはクライマックスに向けての前振りかなと思えなくはないですが。
出雲という露骨に記紀の時代に勝者視点で書かれているものに力技を感じさせる場所を選んだというのも前振り感を強く感じるのかもしれないですし、それが狙いなんだろうなとは思いますが。
とにかく、シリーズが始まった当初ここまで大きな話になるとは全く思っていませんでしたね。
良くも悪くもQEDシリーズが作中で時間がかなり経っているのに変化が乏しく年齢的にそろそろ・・・と思わせる事が多い中、カンナシリーズは変化し過ぎ(笑)
高田崇史の作品全体が、歴史は勝者が作るものであり、その裏には敗者の歴史というものが存在し、明らかになっているわけではないが、端々から推測する事は可能であり、残存する歴史書の中の細かな所にある疑問や矛盾や力技は、勝者にとって都合の悪いものを捏造や改竄した結果であり、そこをついて行く事によって、見えるものが多く存在するという視点になっています。
QEDシリーズと比べ、カンナシリーズは忍者という設定を使い、アクションシーンを増やし、勝者の歴史の嘘をあからさまにする事を拒む勢力や、歴史をひっくり返そうとする勢力などをアクティブに使いまくっているわけですが、前作から登場人物のバックボーンやら何から大きな動きを見せ、誰が敵で誰が味方なのか複雑に絡み合わせるようになってきていますが、今作もさらに進めているような感じになりますね。
全体としてはクライマックスに向けての前振りかなと思えなくはないですが。
出雲という露骨に記紀の時代に勝者視点で書かれているものに力技を感じさせる場所を選んだというのも前振り感を強く感じるのかもしれないですし、それが狙いなんだろうなとは思いますが。
とにかく、シリーズが始まった当初ここまで大きな話になるとは全く思っていませんでしたね。
良くも悪くもQEDシリーズが作中で時間がかなり経っているのに変化が乏しく年齢的にそろそろ・・・と思わせる事が多い中、カンナシリーズは変化し過ぎ(笑)
![]() | カンナ 出雲の顕在 (講談社ノベルス) (2011/07/07) 高田 崇史 商品詳細を見る |