今日の読書 サヴァイブ/近藤史恵
自転車ロードレースを題材にしたミステリーの『サクリファイス』『エデン』に続くシリーズ第3弾ではありますが、続編という形ではなく、スピンオフの短編集になりますね。
登場人物の、特に『サクリファイス』よりも過去のお話をメインにしています。
自転車ロードレースという、ヨーロッパではメジャー、日本ではマイナー競技という事での違いであるとか、団体競技と個人競技のどちらの性格も兼ね合わせているが故の選手の葛藤であるとか、競技について詳しくなくても引き込まれるのは、このシリーズに共通していますね。
マイナー競技故の事ではありますが、スポンサーという大人の事情で競技の公正性をゆがめる事もあるというのが、現在の日本のマスメディアの大人の事情優先主義、捏造でもなんでも構わないから、とにかく人気者を作る、もしくは人気があるという事にして、あたかも既成事実かのように扱い続けるという事とリンクしているなぁと思ったり。
それでいて、持ち上げるだけ持ち上げて、採算が取れなくなったらばいきなり梯子を外すとか。
1つの競技の中にある多くの思惑が楽しめる1冊ですね。
登場人物の、特に『サクリファイス』よりも過去のお話をメインにしています。
自転車ロードレースという、ヨーロッパではメジャー、日本ではマイナー競技という事での違いであるとか、団体競技と個人競技のどちらの性格も兼ね合わせているが故の選手の葛藤であるとか、競技について詳しくなくても引き込まれるのは、このシリーズに共通していますね。
マイナー競技故の事ではありますが、スポンサーという大人の事情で競技の公正性をゆがめる事もあるというのが、現在の日本のマスメディアの大人の事情優先主義、捏造でもなんでも構わないから、とにかく人気者を作る、もしくは人気があるという事にして、あたかも既成事実かのように扱い続けるという事とリンクしているなぁと思ったり。
それでいて、持ち上げるだけ持ち上げて、採算が取れなくなったらばいきなり梯子を外すとか。
1つの競技の中にある多くの思惑が楽しめる1冊ですね。
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