今日の読書 救命 東日本大震災、医師たちの奮闘/海堂尊監修
今年の3月11日に起きた東日本大震災、地震そのものの被害はもちろんですが、それ以上に400年に1度レベルの津波、原子力発電所のずさんな管理による大人災と、あまりにも複合的な大災害が日本に与えた爪痕はあまりにも大きなものになってしまいました。
私の住んでいる地域ですと、地震と直後から始まった停電、その後の計画停電という名の無計画停電という人災くらいでしたので、すっかりと日常生活に戻っていますが、地震の直撃と津波という被害を受けた東北は、まだまだ復興への道は簡単ではないと思います。
大災害により、多くの命が失われた事になりますが、同時に生き残った人も、生き残るために簡単な事ではなかく、文字通り地獄絵図からの生還といっても過言ではなく、生きるか死ぬかに直結していたのが、命を救う職業である医者であり、その医者の奮闘した中の9人の医者ににインタビューをして書かれたドキュメントが本書になります。
自信も被災者でありながら、医者としての本能であるとか、医者としての本分で出来る限り奮闘し、その時どういう状況で、何が足りなくて、そのためにどのような手段が行われ、またそれに対応してくれた人々や、現場の事を何も知らずに足を引っ張るような事しかできなかった政府官僚の有事に対する対策の無さなどなど、命を扱う現場だからこその生の声が、剥き出しに書かれています。
心が折れてもおかしくない状況で、それでも踏ん張る事ができるというのは、どういう事なのか、改めて医者という職業が命と直結する現場だからこそ、机上の計算だけで物事を決める現場軽視の偉い人には分からんのですという悲痛な叫びが突き刺さりますね。
悲痛な叫びだけではなく、そんな状況であったとしても1人でも多くの命を救う事への決意、覚悟、また今回の事をきっかけに、医療への見直しこそが国民の命を救うという事なんだというのは、医者の本気の気持でしょうね。
まぁ今の日本のトップは医療現場を崩壊させて、国民への負担を増やし、日本国民は滅べばいいのに!という制度へと嬉々として邁進し、かつて野党時代に国民に信を問うべきと叫んでいた事を、無かった事にして暴走していますけどもね。
基本的に、9人の医者へのインタビューをしてまとめた執筆者は歌代幸子、増田晶文、吉井妙子の3氏で、海堂尊は監修という立場で、最後のまとめだけを書いているのですが、やっぱりここでも、Aiについてはしっかりと入れてきたなぁと。
今回のようなケースで有効であるというのは分かりやすいですけどもね。
今回は、医者という命を預かる職業についてしっかりとアピールするとともに、東北地方という地方都市だからこその医師不足や医療崩壊という厳しい現実が、災害時に足を引っ張る結果になったという所に力点もおけるので、そっちをアピールするのかなと思っていただけに、官僚主導による医者減らしへの批判よりもAiに力点を置く姿勢に、芯が通り過ぎているだろうと(苦笑)
それを悪いとは言いませんけどもね。
その時、「お前は医者じゃないのか!」という声が聞こえました
宮城県南三陸町 公立志津川病院内科医(被災当時) 菅野武
心のケアの専門家だから傷つかないというわけではないんです
宮城県名取市 東北国際クリニック院長 桑山紀彦
この避難所「ビッグパレットふくしま」で命を失った方は1人も出ませんでした。
それが一番の誇りです
福島県双葉郡 富岡中央医院院長 井坂晶
こころの問題で自殺する人を1人でも減らしたい
千葉県松戸市 旭神経内科リハビリテーション病院院長 旭俊臣
震災を機に医療の力を見直してほしい
岩手県上閉伊郡大槌町 植田医院 植田俊郎
日本のような先進国で身元不明者がいるなんて絶対に許せません
宮城県歯科医師会 大規模災害対策本部身元確認班班長 江澤庸博
災害時の医療統括の重要性を痛感しました
千葉県市原市 五井病院理事長 川越一男
医療がないと人は離れていく、医療が立ち上がれば安心する
岩手県陸前高田市 県立高田病院院長 石木幹人
患者さんと話していると、自分まで癒されます
岩手県宮古市 国民健康保険田老診療所所長 黒田仁
いのちを救い、死を悼む 海堂尊
私の住んでいる地域ですと、地震と直後から始まった停電、その後の計画停電という名の無計画停電という人災くらいでしたので、すっかりと日常生活に戻っていますが、地震の直撃と津波という被害を受けた東北は、まだまだ復興への道は簡単ではないと思います。
大災害により、多くの命が失われた事になりますが、同時に生き残った人も、生き残るために簡単な事ではなかく、文字通り地獄絵図からの生還といっても過言ではなく、生きるか死ぬかに直結していたのが、命を救う職業である医者であり、その医者の奮闘した中の9人の医者ににインタビューをして書かれたドキュメントが本書になります。
自信も被災者でありながら、医者としての本能であるとか、医者としての本分で出来る限り奮闘し、その時どういう状況で、何が足りなくて、そのためにどのような手段が行われ、またそれに対応してくれた人々や、現場の事を何も知らずに足を引っ張るような事しかできなかった政府官僚の有事に対する対策の無さなどなど、命を扱う現場だからこその生の声が、剥き出しに書かれています。
心が折れてもおかしくない状況で、それでも踏ん張る事ができるというのは、どういう事なのか、改めて医者という職業が命と直結する現場だからこそ、机上の計算だけで物事を決める現場軽視の偉い人には分からんのですという悲痛な叫びが突き刺さりますね。
悲痛な叫びだけではなく、そんな状況であったとしても1人でも多くの命を救う事への決意、覚悟、また今回の事をきっかけに、医療への見直しこそが国民の命を救うという事なんだというのは、医者の本気の気持でしょうね。
まぁ今の日本のトップは医療現場を崩壊させて、国民への負担を増やし、日本国民は滅べばいいのに!という制度へと嬉々として邁進し、かつて野党時代に国民に信を問うべきと叫んでいた事を、無かった事にして暴走していますけどもね。
基本的に、9人の医者へのインタビューをしてまとめた執筆者は歌代幸子、増田晶文、吉井妙子の3氏で、海堂尊は監修という立場で、最後のまとめだけを書いているのですが、やっぱりここでも、Aiについてはしっかりと入れてきたなぁと。
今回のようなケースで有効であるというのは分かりやすいですけどもね。
今回は、医者という命を預かる職業についてしっかりとアピールするとともに、東北地方という地方都市だからこその医師不足や医療崩壊という厳しい現実が、災害時に足を引っ張る結果になったという所に力点もおけるので、そっちをアピールするのかなと思っていただけに、官僚主導による医者減らしへの批判よりもAiに力点を置く姿勢に、芯が通り過ぎているだろうと(苦笑)
それを悪いとは言いませんけどもね。
その時、「お前は医者じゃないのか!」という声が聞こえました
宮城県南三陸町 公立志津川病院内科医(被災当時) 菅野武
心のケアの専門家だから傷つかないというわけではないんです
宮城県名取市 東北国際クリニック院長 桑山紀彦
この避難所「ビッグパレットふくしま」で命を失った方は1人も出ませんでした。
それが一番の誇りです
福島県双葉郡 富岡中央医院院長 井坂晶
こころの問題で自殺する人を1人でも減らしたい
千葉県松戸市 旭神経内科リハビリテーション病院院長 旭俊臣
震災を機に医療の力を見直してほしい
岩手県上閉伊郡大槌町 植田医院 植田俊郎
日本のような先進国で身元不明者がいるなんて絶対に許せません
宮城県歯科医師会 大規模災害対策本部身元確認班班長 江澤庸博
災害時の医療統括の重要性を痛感しました
千葉県市原市 五井病院理事長 川越一男
医療がないと人は離れていく、医療が立ち上がれば安心する
岩手県陸前高田市 県立高田病院院長 石木幹人
患者さんと話していると、自分まで癒されます
岩手県宮古市 国民健康保険田老診療所所長 黒田仁
いのちを救い、死を悼む 海堂尊
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