今日の読書 別冊図書館戦争1/有川浩
現実の日本を踏まえながら、拡大解釈し表現の自由が大幅に制限され、表現の自由を守るために図書館が武力を使って必死に守るという架空の日本を舞台にした図書館戦争シリーズ。
文庫化再読になります。
本編が終わった後の別冊はスピンオフ扱いで、自由を守るための大事はおきず、純粋培養純情乙女・茨城県産のベタ甘ラブラブストーリーを日常業務と共にお送りするものになっています。
本編最終巻のような緊迫感は皆無、完全にベタ甘で、ネタ要素だらけになっていますね。
ベタ甘ラブストーリーのとあるシーンあたりは、アニメ化の方を期待したいものがあったりしますけど、とりあえずそれは置いておいて。
言葉狩りが横行している世界で、単純に切り取られ、差別用語扱いしている文言だらけの中で、使用不可扱いされた単語を避けて、それでも十分に罵詈雑言、誹謗中傷が可能であり、機械的に言葉狩りをする事の無意味さを露悪的に剥き出しにやっている作家の話は本編じゃなかったんだなって思いだしました。
なんとなく、本編だったイメージがあったんですが、文庫版再読で出てこなかったので、記憶違いだったという事は覚えてはいたんですけど。
別冊の文庫版からは本編で続けられていた、作者と故児玉清さんとの対談ではなく、作者のインタビューが載っているのですが、改めて現在の日本の置かれた自由の大幅な制限への危惧と共に、それを題材にして扱うにしろ、重たいものではなくエンターテインメントで表現するという狙いというのが、上手く結び付いた作品なんだと思えますね。
それ以上に、あとがきに大人の事情という名の出版における金銭の事情というのが、世知辛さが笑ってしまうなぁって。
文庫化再読になります。
本編が終わった後の別冊はスピンオフ扱いで、自由を守るための大事はおきず、純粋培養純情乙女・茨城県産のベタ甘ラブラブストーリーを日常業務と共にお送りするものになっています。
本編最終巻のような緊迫感は皆無、完全にベタ甘で、ネタ要素だらけになっていますね。
ベタ甘ラブストーリーのとあるシーンあたりは、アニメ化の方を期待したいものがあったりしますけど、とりあえずそれは置いておいて。
言葉狩りが横行している世界で、単純に切り取られ、差別用語扱いしている文言だらけの中で、使用不可扱いされた単語を避けて、それでも十分に罵詈雑言、誹謗中傷が可能であり、機械的に言葉狩りをする事の無意味さを露悪的に剥き出しにやっている作家の話は本編じゃなかったんだなって思いだしました。
なんとなく、本編だったイメージがあったんですが、文庫版再読で出てこなかったので、記憶違いだったという事は覚えてはいたんですけど。
別冊の文庫版からは本編で続けられていた、作者と故児玉清さんとの対談ではなく、作者のインタビューが載っているのですが、改めて現在の日本の置かれた自由の大幅な制限への危惧と共に、それを題材にして扱うにしろ、重たいものではなくエンターテインメントで表現するという狙いというのが、上手く結び付いた作品なんだと思えますね。
それ以上に、あとがきに大人の事情という名の出版における金銭の事情というのが、世知辛さが笑ってしまうなぁって。
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