今日の読書 玉村警部補の災難/海堂尊
海堂尊の一連のAi普及のための医療問題啓蒙小説群初の警察メインな短編小説になります。
デジタル・ハウンドドッグの異名をとる加納警視正の部下、玉村警部補視点で、過去にあった事件を不定愁訴外来田口と振り返るような形になっていますが、ともに巻き込まれ体質というか上が強引ゆえに苦労するという相憐れむような形が面白くも涙をさそうは言いすぎですかね。
Ai(死亡時画像診断)をガッツリと扱うものから、ほとんど医療関係にかかわらないものまで、短編小説ゆえにすっきりとしていて、ここ最近医療関係、医療と司法の対立構造というものを飛び越えて政治までガッツリと話を大きくし過ぎているなぁと思うものが多かった中、いい意味で話のスケールが小さくなっていますし、なんだかんだと小ネタも多めで楽しめますね。
巻末に、短編の事件がどの時期に起きたものなのか、過去の(田口絡みの)長編との時系列を扱っているという良心的なものにもなっているあたり、派生シリーズまで含めて多くの作品が出た今となっては助かりますね。
手広くやるのを反対するわけではないんですが、本編シリーズはもっとメインでやって欲しいなとは思うのですが、出版社の都合とかもいろいろと絡んできているので難しいですかね。
デジタル・ハウンドドッグの異名をとる加納警視正の部下、玉村警部補視点で、過去にあった事件を不定愁訴外来田口と振り返るような形になっていますが、ともに巻き込まれ体質というか上が強引ゆえに苦労するという相憐れむような形が面白くも涙をさそうは言いすぎですかね。
Ai(死亡時画像診断)をガッツリと扱うものから、ほとんど医療関係にかかわらないものまで、短編小説ゆえにすっきりとしていて、ここ最近医療関係、医療と司法の対立構造というものを飛び越えて政治までガッツリと話を大きくし過ぎているなぁと思うものが多かった中、いい意味で話のスケールが小さくなっていますし、なんだかんだと小ネタも多めで楽しめますね。
巻末に、短編の事件がどの時期に起きたものなのか、過去の(田口絡みの)長編との時系列を扱っているという良心的なものにもなっているあたり、派生シリーズまで含めて多くの作品が出た今となっては助かりますね。
手広くやるのを反対するわけではないんですが、本編シリーズはもっとメインでやって欲しいなとは思うのですが、出版社の都合とかもいろいろと絡んできているので難しいですかね。
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