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今日の読書 日本人の誇り/藤原正彦

日本は敗戦後、愛国心と言えば、脊髄反射で軍国主義というレッテルを張るようにしっかりと舵をとられてしまい、国家という本来ならば所属するものとして普通に感じなければいけないものも、全て疑わしきものとラべリングされてきたわけですが、その事自体が実は疑わしきものであるという風潮はある程度広まっていると思いますし、少なくとも自虐史観こそが日本人への害悪であったという考え方が市民権を得始めているのではないかと思ったりしますが、そういった流れへ弾みをつけたものとして『国家の品格』という書物の存在は大きかったのではないかと思います。

少なくとも、ネット世論(これが万能だとして全肯定する気はもちろん有りません)の中で声の大きい変わり者が叫んでいるという、偏った考え方をしたがる(もしくは、そういう考え方を流布した方が金になる)マスメディアにとって、ネット上の物ではないとすることにもなりましたし、さらに言うと、ネットを使わないような層へのアピールにもなったのではないかと思っています。

本著は同じ著者によるもので、流れとしてはほぼ同じものと言えますね。

歴史学者ではなく数学者という専門外だから口をはさめるというか、逆に今の歴史学者は日本を肯定的にとらえる事そのものが、できない土壌を作られてしまっているという事と、その土壌形成としての日本の敗戦後の世論誘導、日本という国家弱体化政策と、それに便乗した形で喜んでそれを手伝うさもしい日本人への憂いと、周辺国家の歴史の政治利用以上の政治利用のための歴史の捏造と、それを真正面から否定しない、できないという残念な日本人などなど。

日本人は基本的に自画自賛というものは、さもしく感じてしまい、自虐的な持っていきかたを好むものですし、そういった文化的土壌があると思うのですが(それ故に、中身の伴わない自画自賛やゴリ推しに対して、真正面から批判する事よりも、呆れかえり、避けるようになり、批判の実体が見えにくくなったりとか)自虐的な傾向をいいように利用され、蹂躙されているのが現状の日本であるとするものですね。

過剰な自画自賛はさもしいですが、過剰な自虐、陥れは自殺行為であるわけで、それを踏まえて日本の再確認の重要性を感じなければいけないと。

日本はとかく恵まれた島国であり、異民族との争いになれていない平和な国家であったわけですが、暗黙の了解が通じない異民族との争いでは、それがマイナスにしか作用しませんし、基本的に文化が異質故に敵国とみなされる事が、特に近代では大きすぎたんだなぁって思えますね。

近代は白人にあらずば人に非ずという傲慢な時代であったというものもありますしね。

という事で、今の日本の歴史観の根底は明治から大東亜戦争の敗戦までの間に作られたものとして、その間の日本の歴史を振り返る事にページの大半を割かれていますね。

日本は負け戦をしたわけですし、敗戦処理も論理もへったくれもない言いがかりレベルで終わってしまっているという事実があるわけで、なんだか悲しくなってしまうのですが、それを乗り越えて今があるという事を認識する事は必要かなと思いますし、普通に日本人が日本を好きだという事が自然である社会になればなぁと思えますね。

恣意的にいろいろと歪める輩は本当に何とかならんのかなぁって。

第1章 政治もモラルもなぜ崩壊したか
     低下する政治家の質、腰の定まらぬ外交、
     頻発する無軌道な殺人事件、
     勉強しない子供達…もはや対症療法では効果は無い

第2章 すばらしき日本文明
     世界七大文明国の一角を占める日本文明。
     江戸期に来日した外国人たちは「貧しくも幸福な社会」
     を目の当たりにして感銘した。

第3章 祖国への誇り
     家族愛、郷土愛、祖国愛。
     人間の基本をなすこの三つの愛は、
     なぜ戦後日本からは失われたのか?
     その策略の中心とは何か?

第4章 対中戦争の真実
     「南京大虐殺」が突如再登場したのは事件から八年たった
     終戦後の事だった。
     証拠を捏造してまで演出した黒幕とは?

第5章 「昭和史」ではわからない
     満州事変に対するリットン調査団が出した結論はきわめて妥当。
     帝国主義時代における「侵略」をめぐる国際常識を解き明かす。

第6章 大敗北と大殊勲と
     黒船来航から敗戦後の占領までの百年戦争は、
     植民地主義や人種差別に対して、
     日本が独立自尊の精神を貫いてきた歴史の証しだ。

第7章 日本をとり戻すために
     帝国主義や新自由主義などは国民性に馴染まない。
     未曾有の危機を乗り切るヒントは、
     震災後の日本人の姿に示されている。
日本人の誇り (文春新書)日本人の誇り (文春新書)
(2011/04/19)
藤原 正彦

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