今日の読書 彼女はもういない／西澤保彦

無差別連続殺人事件、これを犯人サイド、警察サイド両方から書かれたミステリとなります。

犯人サイドとしては、西澤保彦作品ではよくあるパターンの剥き出しの自意識過剰というものに近いものの、少しパターンを崩してきたというか、いい意味でパターンに幅が出来ているなと思う形に表され、無差別連続殺人事件が、かなり面倒というか、変に手が込んでいる形にされた理由が謎のメインとなります。

ある程度予測できるものは早い段階で提示されてはいるものの、真の目的となると、だからここまで面倒な形の事件にしたのかと、思えるものですね。

正直、西澤保彦作品の予定調和なものかなと思いましたが、ラストでこういう事かとかなり驚かされて、作品の評価から一気に変えたかなと。

ただ、いろいろと良い子は読んじゃダメかなとは思います。

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彼女はもういない (2011/10/06) 西澤 保彦 商品詳細を見る