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今日の読書 天佑、我にあり/海道龍一朗

日本史史上、歴史の趨勢に関わりを持たなかった戦の中で最も有名な戦いとして、川中島合戦を上げても、それほど間違いではないと思います。

単純に個人的に好きだというので贔屓目視点全開ではありますけども。

戦国の世を収束させた、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の3人と全く関わらない、ある意味、地方の大規模な小競り合い扱いをしてしまっても、そういった見方を全否定する事は出来ないものであるわけですよね。

この合戦の勝敗が天下を分けたわけでもなければ、そもそも勝敗も定かではないわけですし。

で、川中島合戦、武田信玄と上杉謙信がたびたびおこなったこの合戦、その中でも一番有名で、川中島合戦とはこの合戦の事を言うと言っても過言ではない第4次川中島合戦をガッツリ扱った小説が本書になります。

この合戦を、南光坊天海が徳川秀忠と家光に語って聞かせるという体裁で、この戦がいかに変わったものであったのか、そして武田、上杉の戦いの違いなどを分析した形で提示しています。

川中島合戦だけで1冊まるまる使う長編ではあるのですが、合戦に行くまでに過去の出来事を絡め、それ故にそれぞれの武将が合戦でどういう思いのもとで戦うのかを描き、合戦へと持っていく行きかたは、時系列を追う形ではないスタイルとしてクライマックスへ上手く向かっていっていますし、合戦の描写も、武将個人のぶつかり合いというものをガッツリと描き、とても燃える展開になっていて、川中島合戦全体を扱って、ここまで合戦を書いた小説って今までに読んだ事が無かったなと、かなりのめり込む事が、出来ましたね。

歴史上の出来事ですから、結果は分かっているわけですが、歴史小説ってその歴史上知られているストーリーをどう演出して魅せるかという事ですし、そういう意味では大当たりのものに出会ったなと。

漢と書いて、おとこと読ますあたりから、かなり狙っている部分はありますし、これを原作にいろいろ展開させても面白そうなんじゃないかと思えるくらい。

かといって、実際に作られて残念なものになるくらいならば、出来たらば面白そうと妄想するのが一番幸せかもしれないですが。
天佑、我にあり天佑、我にあり
(2010/08/10)
海道 龍一朗

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テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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