今日の読書 カンナ京都の霊前/高田崇史
神社から盗まれた日本の歴史をひっくり返すかもしれない社伝を追いかける、カンナシリーズの最終巻になります。
歴史は勝者が作るもの、歴史を学ぶという事はただ暗記するのではなく、自分で考える事に意味があるという、高田崇史の作品群に流れるテーマがあるわけですが、カンナシリーズはその中でも忍者の一族を中心に、歴史を扱いながらも、ミステリーよりも忍者ものとしての戦いに力点が置かれて、歴史にしてはその都度出かけた先の中でも、それほど詰め込んで来ないで、勝者によって何が隠蔽されたのかという視点で単一のものが多いというのが特徴なわけですが、今回は最終巻の京都という事で、盗まれた社伝に直結する所ですかね。
社伝に関しては、決着はついたのですが、どうにも今後に繋がりそうな結びになっていますし、それこそ同じ世界内に存在する別シリーズの毒草師はよりはっきりと登場してきますし、QEDシリーズのメインの2人も大きくかかわってきたという事を、あえてラストに挟んできますし、QEDシリーズもラストを迎えた時に、シリーズ途中で提示された事にまでならないまま終了したこともありますし、今後毒草師のシリーズが統合的にまとめて行くのか、もしくは毒草師のシリーズはシリーズとして何がしかの完結をしたあと、この3シリーズをひっくるめた新シリーズが立ち上がるのか、そういった形のものを感じてしまうんですよね。
シリーズ完結編としている割に、完結感が無さ過ぎるのが続いている、ある種のもやもやしたものが残っているんですよねぇ。
歴史は勝者が作るもの、歴史を学ぶという事はただ暗記するのではなく、自分で考える事に意味があるという、高田崇史の作品群に流れるテーマがあるわけですが、カンナシリーズはその中でも忍者の一族を中心に、歴史を扱いながらも、ミステリーよりも忍者ものとしての戦いに力点が置かれて、歴史にしてはその都度出かけた先の中でも、それほど詰め込んで来ないで、勝者によって何が隠蔽されたのかという視点で単一のものが多いというのが特徴なわけですが、今回は最終巻の京都という事で、盗まれた社伝に直結する所ですかね。
社伝に関しては、決着はついたのですが、どうにも今後に繋がりそうな結びになっていますし、それこそ同じ世界内に存在する別シリーズの毒草師はよりはっきりと登場してきますし、QEDシリーズのメインの2人も大きくかかわってきたという事を、あえてラストに挟んできますし、QEDシリーズもラストを迎えた時に、シリーズ途中で提示された事にまでならないまま終了したこともありますし、今後毒草師のシリーズが統合的にまとめて行くのか、もしくは毒草師のシリーズはシリーズとして何がしかの完結をしたあと、この3シリーズをひっくるめた新シリーズが立ち上がるのか、そういった形のものを感じてしまうんですよね。
シリーズ完結編としている割に、完結感が無さ過ぎるのが続いている、ある種のもやもやしたものが残っているんですよねぇ。
![]() | カンナ 京都の霊前 (講談社ノベルス) (2012/07/05) 高田 崇史 商品詳細を見る |