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今日の読書 ソロモンの偽証 第3部 法廷/宮部みゆき

ソロモンの偽証、最終巻になります。

クリスマスイブ、雪の降る夜中に中学生が校舎の屋上から転落死した事件、自殺と簡単に片付けられてもおかしくなかった物が、殺人事件と噂されマスコミに取り上げられた事によって、大きく事態が変わってしまい、大人の事情に振り回され真実がどこにあるのか分からなくなる事をよしとしない中学生達が立ち上がり真相究明するために学校内裁判という形になる。

という、裁判で今作は幕を閉じる事になるという事で。

陪審員制の裁判を元にしながらも、厳密な裁判とは違う形にならざるを得ない、しかし、本来の裁判では出来ない解決点を目指すというのが、真の目的だからこそという流れは、ある程度予測できたものであり、ラストの注目点はどこに決着点を持って行くのか、読者視点では明かされている真相と登場人物視点では知り得ない事実、これがどう重なるのかがメインかなと思っていましたが、そう思わせる流れが途中で、素直には行かなそうだなという物になって行くのは醍醐味ですかね。

偽証、つまりは嘘というものを、どこからどこまでが嘘であり、嘘をつく事になった裏側には何があるのかという所に力点を置くとなると、中学校という舞台は格好の題材になったんだなと思えますね。

タイプとしては読み始めから感じた、同じ宮部みゆきの作品である『模倣犯』に近い物になりますね。

『模倣犯』が異常犯罪という題材だったのに対し、こっちはもっと身近にある異常と隣り合わせギリギリのラインを踏み越えてしまうのかどうかの所。

正直、最後まで中学生離れした優秀さを持つ登場人物に対して、本当に中学生でここまで出来るのだろうかという思いはありましたが、優秀な人は私の知らない所にいるんだろうと片付けられるんでしょう。

そして、これだけの大作を書いてしまうと、しばらくは宮部みゆきは現代ものを書かなくなるんだろうなぁと思ってしまう。

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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