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今日の読書 乱世疾走 禁中御庭者稀譚/海道龍一朗

海道龍一朗は燃える戦国小説を書く作家であると知ったので、ついつい手をだしてしまう存在になっているのですが、この作品を読んで、その考えは間違いではないと確信できるものになりましたね。

本作は、京都にまで影響力をましてきた織田信長に対し、時の帝がはたして織田信長はどうういう存在なのかいろいろと気になった事から、山科言継に情報を持ち寄らせる事を暗に命じた事から、禁中御庭者を集め、織田信長について探らせるというもの。

そして集められた異能の5人の若者が、その持った能力を生かしながら、織田信長とは一体どういうものなのかを探るという物になります。

5人の寄せ集めの若者と言う事で、当然のように私は戦隊を思い浮かべるのですが、作者がそれを意識したかどうかは知る由もないですし、作者の年齢を考えると直接影響を受けたというようには考えにくいかなぁとは思いますが、読み手としてはかなり近いものを感じますね。

それぞれの得手不得手がはっきりしていて、寄せ集めゆえに最初は反発する部分も多々あるが、苦難を乗り越えて行くうちに仲間としてのまとまりが良くなっていくという流れは、王道少年マンガといっても良い展開ですし、実在の人物と創作の人物とが上手くハマっていて、のめり込めますね。

実際の歴史をベースにしているものですから、どこが終着点なのか気になりながら読み進めることにもなりますし、史実上のものはどこでお終いにするのかがわかっても、物語として着地点をこうもってきたかと思わずにはいられないラストまで非常に楽しめましたね。

歴史小説は好きは好きなんですが、いかんせんものによっては、歴史講釈に力点を入れてしまうものに出会ったりしてしまって、それはそれで悪いとは言わないんですが、せっかく小説という形式で読んでいるんだから、歴史解説書的なものはそれほどガッツリとやらなくていいよという気分になってしまうのですが、今の所私が読んだ海道龍一朗作品は、そういう所に力点が置かれていなくて、ひたすら燃える展開とはどういうものかという事に力点を置いて書いているのではないかという事では、安心して読める作家さんだなと。
禁中御庭者綺譚 乱世疾走 (新潮文庫)禁中御庭者綺譚 乱世疾走 (新潮文庫)
(2007/11)
海道 龍一朗

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テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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