今日の読書 ラバー・ソウル/井上夢人
あまりにも奇形な姿のために、虐げられ30過ぎても社会との接触を持つ事が出来なかったが、唯一の社会とのつながりが洋楽専門誌に論評を書く事だけの男。
その男が、撮影のために自分の車を貸すために出かけ、その現場で出会ったモデルの女と接触したことで運命が動き出してしまったという流れのお話です。
本筋として事件を絡めて何が起きたのか時系列で動く部分と、そこに重ねるように事件が収束した後に行われたと思われる、事情聴取やインタビューが挟み込まれ、関係者の視点が多く差し込まれる事によって、その事件がどう見られていたのかという形で積み重ねられます。
タイトルのラバー・ソウルはビートルズのアルバムのタイトルであり、章立てがアルバムの曲名になっていて、そのタイトルに引っかかるような形になっていたり、引っかかっているのか分かりやすくはなかったりと。
サイコミステリーと純愛小説とが入り乱れた、視点を変えればそういう形になるなぁという切ない話としても成立していますし、それ以上の衝撃もまたあったり。
ただ、会う人に化け物のイメージを否応なく与えてしまう奇形の音楽評論家の名前が鈴木誠という名前なせいで、私自信に近い外見をイメージするよりも、マッチョで速球を投げるピッチャーなイメージになってしまったのには困りました。
小説を読んでいて、自分の知らない曲名がガンガン出てきても、ちょっと検索すれば場合によっては簡単に聞ける時代になって、便利だなぁと思わずにはいられないですね。
ビートルズはアルバム単位できちんと知らないので助かりました。
その男が、撮影のために自分の車を貸すために出かけ、その現場で出会ったモデルの女と接触したことで運命が動き出してしまったという流れのお話です。
本筋として事件を絡めて何が起きたのか時系列で動く部分と、そこに重ねるように事件が収束した後に行われたと思われる、事情聴取やインタビューが挟み込まれ、関係者の視点が多く差し込まれる事によって、その事件がどう見られていたのかという形で積み重ねられます。
タイトルのラバー・ソウルはビートルズのアルバムのタイトルであり、章立てがアルバムの曲名になっていて、そのタイトルに引っかかるような形になっていたり、引っかかっているのか分かりやすくはなかったりと。
サイコミステリーと純愛小説とが入り乱れた、視点を変えればそういう形になるなぁという切ない話としても成立していますし、それ以上の衝撃もまたあったり。
ただ、会う人に化け物のイメージを否応なく与えてしまう奇形の音楽評論家の名前が鈴木誠という名前なせいで、私自信に近い外見をイメージするよりも、マッチョで速球を投げるピッチャーなイメージになってしまったのには困りました。
小説を読んでいて、自分の知らない曲名がガンガン出てきても、ちょっと検索すれば場合によっては簡単に聞ける時代になって、便利だなぁと思わずにはいられないですね。
ビートルズはアルバム単位できちんと知らないので助かりました。
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