今日の読書 世界史(上)/ウィリアム・H・マクニール
世界で40年以上読みつがれている名著、東大・早稲田・慶応で文庫ランキング1位なんていう煽り文句を、目にした事がある人は結構いるのではないかと、少なくとも文庫売り場に足を運んだらば嫌でも目につく所に結構永い間置かれている気はするのですが、これはローカル限定の煽り文句かもしれないので、地域によっては全く見ない人がいてもおかしくは無いかもしれないですね。
ランキングに乗っているから、それで手を出そうと考えるほど私はランキングに踊らされるとは思いませんし、ましてや煽り文句で使われている大学にはかすってもいないので、だからどうしたで済ませる事が普通なんですが、私は誰しもが認める無教養な人間ですので、歴史についてざっくり知っておくのも悪くは無いと手に取ってみました。
歴史というものは、光の当て方や力点の入れ方によって、見え方が変わるものですし、時代によって新しい発見や、解釈の変化などがあるのが普通(捏造という意味では無く)だと思います。
ですので、改訂されてきているとはいえ、40年前に書かれたものが、そのまま全く問題ないものかというと、決してそうではないとはとは思いますが、それだからこそ逆にざっくりとしたイメージとしての世界史を頭に入れておくものとしては、それはそれで意味があるものだろうとは思えますね。
上巻は紀元前1700年近辺から、紀元後1500年までを扱っていて、その扱いの流れをざっくりと理解するとなると、いわゆる4大文明の成立とその影響の流布、そして現在に伝わる世界宗教の成立と宗教の流布を軸とした文明の流布や対立といったものになりますね。
宗教ありきで文明ありきという扱いなんだなぁというのが、宗教という物に対して普段の生活上では意識しないですむのが当たり前の中では、宗教について力点を置き過ぎなんじゃないかと思わなくはないですが、世界史を理解するうえでは、力点を置いた方が説明しやすいんだろうなぁって。
宗教的な対立や4大文明を中心とした構造ですと、日本は基本的に外への侵略や文明の積極的な流布という事から外れた構造にありますので、インドや中国の文明を受け取った扱い程度なのかなぁと思っていると、その影響にありながら、独自文化への進歩という扱いをされていたり、ざっくりと書かれているので、著書名というのは基本的には神話や歴史書、哲学書、宗教書しか扱われていない上巻の中で、唯一紫式部の源氏物語が恋愛小説として、さらりと触れられている事に驚きましたね。
日本人が思っている以上に、源氏物語ってインパクトのある書物である事は、知識と知っていましたが、ものすごく世界史を総論としてざっくりと扱っている物の中でさえ扱われているんだなというのは、相当なものなんでしょうね。
少なくとも、日本について単独に扱っている部分は、本当にざっくりし過ぎていて、サムライの解釈から何から、こういう扱いになるんだぁと、これを基準に考えると全体像も本当に流れ重視でこれはコンパクトにまとめた総論なんだからという開き直りに感じるレベルだったりする中、というか、日本について扱っている中で、個人名は紫式部だけというのが、すごいなぁと(笑)
コンパクトにまとめる事を主目的としたものですから、全体像をざっくりつかめばそれでよし扱いなんですけども。
第1部 ユーラシア大文明の誕生とその成立 紀元前500年まで
1 はじまり
2 文明のひろがり 紀元前1700年までの第一次の様相
3 中東のコスモポリタニズム 紀元前1700-500年
4 インド文明の形成 紀元前500年まで
5 ギリシャ文明の形成 紀元前500年まで
6 中国文明の形成 紀元前500年まで
7 蛮族の世界の変化 紀元前1700-500年
第2部 諸文明間の平衡状態 紀元前500-後1500年
8 ギリシャ文明の開花 紀元前500-236年
9 ヘレニズム文明の伸展 紀元前500-後200年
10 アジア 紀元前500-後200年
11 インド文明の繁栄と拡大 100-600年
12 蛮族の侵入と文明世界の反応 200-600年
13 イスラムの勃興
14 中国、インド、ヨーロッパ 600-1000年
15 トルコとモンゴルの征服による衝撃
16 中世ヨーロッパと日本
17 文明社会の外縁部
ランキングに乗っているから、それで手を出そうと考えるほど私はランキングに踊らされるとは思いませんし、ましてや煽り文句で使われている大学にはかすってもいないので、だからどうしたで済ませる事が普通なんですが、私は誰しもが認める無教養な人間ですので、歴史についてざっくり知っておくのも悪くは無いと手に取ってみました。
歴史というものは、光の当て方や力点の入れ方によって、見え方が変わるものですし、時代によって新しい発見や、解釈の変化などがあるのが普通(捏造という意味では無く)だと思います。
ですので、改訂されてきているとはいえ、40年前に書かれたものが、そのまま全く問題ないものかというと、決してそうではないとはとは思いますが、それだからこそ逆にざっくりとしたイメージとしての世界史を頭に入れておくものとしては、それはそれで意味があるものだろうとは思えますね。
上巻は紀元前1700年近辺から、紀元後1500年までを扱っていて、その扱いの流れをざっくりと理解するとなると、いわゆる4大文明の成立とその影響の流布、そして現在に伝わる世界宗教の成立と宗教の流布を軸とした文明の流布や対立といったものになりますね。
宗教ありきで文明ありきという扱いなんだなぁというのが、宗教という物に対して普段の生活上では意識しないですむのが当たり前の中では、宗教について力点を置き過ぎなんじゃないかと思わなくはないですが、世界史を理解するうえでは、力点を置いた方が説明しやすいんだろうなぁって。
宗教的な対立や4大文明を中心とした構造ですと、日本は基本的に外への侵略や文明の積極的な流布という事から外れた構造にありますので、インドや中国の文明を受け取った扱い程度なのかなぁと思っていると、その影響にありながら、独自文化への進歩という扱いをされていたり、ざっくりと書かれているので、著書名というのは基本的には神話や歴史書、哲学書、宗教書しか扱われていない上巻の中で、唯一紫式部の源氏物語が恋愛小説として、さらりと触れられている事に驚きましたね。
日本人が思っている以上に、源氏物語ってインパクトのある書物である事は、知識と知っていましたが、ものすごく世界史を総論としてざっくりと扱っている物の中でさえ扱われているんだなというのは、相当なものなんでしょうね。
少なくとも、日本について単独に扱っている部分は、本当にざっくりし過ぎていて、サムライの解釈から何から、こういう扱いになるんだぁと、これを基準に考えると全体像も本当に流れ重視でこれはコンパクトにまとめた総論なんだからという開き直りに感じるレベルだったりする中、というか、日本について扱っている中で、個人名は紫式部だけというのが、すごいなぁと(笑)
コンパクトにまとめる事を主目的としたものですから、全体像をざっくりつかめばそれでよし扱いなんですけども。
第1部 ユーラシア大文明の誕生とその成立 紀元前500年まで
1 はじまり
2 文明のひろがり 紀元前1700年までの第一次の様相
3 中東のコスモポリタニズム 紀元前1700-500年
4 インド文明の形成 紀元前500年まで
5 ギリシャ文明の形成 紀元前500年まで
6 中国文明の形成 紀元前500年まで
7 蛮族の世界の変化 紀元前1700-500年
第2部 諸文明間の平衡状態 紀元前500-後1500年
8 ギリシャ文明の開花 紀元前500-236年
9 ヘレニズム文明の伸展 紀元前500-後200年
10 アジア 紀元前500-後200年
11 インド文明の繁栄と拡大 100-600年
12 蛮族の侵入と文明世界の反応 200-600年
13 イスラムの勃興
14 中国、インド、ヨーロッパ 600-1000年
15 トルコとモンゴルの征服による衝撃
16 中世ヨーロッパと日本
17 文明社会の外縁部
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