今日の読書 江神二郎の洞察/有栖川有栖
有栖川有栖のデビュー時に登場したシリーズキャラクターである探偵江神二郎と学生有栖川有栖を中心とした英都大学推理小説研究会。
このシリーズ初の短編集、もともと長編はシリーズ5作を予定しているらしいのですが、これが3作目と4作目の間に15年と間が空きまくり、現在完結編が出る目途はついていないという、その長編5作と、それに付随した短編集を2作品卒業アルバムのように出す予定だったのが、未だに長編の方が終わらないので短編の方が先に出す事になったと。
これもまた、気の長い話というか書かれた時期は27年の幅があるという、このペースは変えてもらわないと困るという感じですね(苦笑)
お話は、学生である有栖川有栖が入学して推理小説研究会に入ってからの1年間におきた物を集めた形で、その間に第一長編である月光ゲームの事件が起きているという事で、その影響がちらほらと出てきているもの。
月光ゲームが出版されたのが1989年であり、その同時代という事で舞台は1988年昭和から平成に世の中が切り替わる時期であり、本格ミステリとしての楽しみと同時に、ちょっとした歴史ネタにもなっていますね。
年末には天皇陛下の具合が悪くなったために世の中に自粛ブームが沸き起こっていて、井上陽水がCMで「お元気ですか」というセリフを言ったらば、不謹慎とばかりに声が消されたとか、昭和という時代の終わりという歴史上の出来事として、そういう事もあったんだと、昭和という時代が歴史上の出来事としてしか知らない私には興味深く思えたりしました。
長編とは違い、ちょっとした日常ネタ、と言っても事件性のあるものから、雑談のための雑談やら、ミステリ談義まで幅はありますが、気楽に読める1冊ですかね。
シリーズ完結後に、間にはこういう事があったんだよという形で発表できるのが、ベストではあったろうなと思わずにはいられないのは、早くこのシリーズの次の長編を出してくれという催促する気持があるからですかね。
このシリーズ初の短編集、もともと長編はシリーズ5作を予定しているらしいのですが、これが3作目と4作目の間に15年と間が空きまくり、現在完結編が出る目途はついていないという、その長編5作と、それに付随した短編集を2作品卒業アルバムのように出す予定だったのが、未だに長編の方が終わらないので短編の方が先に出す事になったと。
これもまた、気の長い話というか書かれた時期は27年の幅があるという、このペースは変えてもらわないと困るという感じですね(苦笑)
お話は、学生である有栖川有栖が入学して推理小説研究会に入ってからの1年間におきた物を集めた形で、その間に第一長編である月光ゲームの事件が起きているという事で、その影響がちらほらと出てきているもの。
月光ゲームが出版されたのが1989年であり、その同時代という事で舞台は1988年昭和から平成に世の中が切り替わる時期であり、本格ミステリとしての楽しみと同時に、ちょっとした歴史ネタにもなっていますね。
年末には天皇陛下の具合が悪くなったために世の中に自粛ブームが沸き起こっていて、井上陽水がCMで「お元気ですか」というセリフを言ったらば、不謹慎とばかりに声が消されたとか、昭和という時代の終わりという歴史上の出来事として、そういう事もあったんだと、昭和という時代が歴史上の出来事としてしか知らない私には興味深く思えたりしました。
長編とは違い、ちょっとした日常ネタ、と言っても事件性のあるものから、雑談のための雑談やら、ミステリ談義まで幅はありますが、気楽に読める1冊ですかね。
シリーズ完結後に、間にはこういう事があったんだよという形で発表できるのが、ベストではあったろうなと思わずにはいられないのは、早くこのシリーズの次の長編を出してくれという催促する気持があるからですかね。
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