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今日の読書 梟の系譜 宇喜多四代/上田秀人

備前が誇る戦国時代の梟雄、宇喜多直家を主人公にした小説になります。

宇喜多四代と副題になっていますが、完全に主人公は直家であり、祖父の代に父と一緒にお家断絶の危機から逃げ出して、そこから何とか武将に復帰し、大名にまで成り上がるという事ですので、祖父と父は直家の行動に与えた影響という形での登場程度になりますかね。

そして、息子秀家が遠島されるという有名な結末は、すごくあっさりと遠島という事で、四代って副題いらないんじゃ?と思わずにはいられない(笑)

謀将という事で、有名ですが性格が残忍だからというわけではなく、要は弱小だからなりふり構っていられなかったという事で、いろいろと謀をしたという流れになりますね。

回りに囲まれた状況で備前一国では国力が弱すぎるために、真っ向勝負する事そのものが無理過ぎるという事で。

全体として、長くすれば長く書けそうなネタをあまり引っ張らないで書かれたものなので、もっとガッツリと書けばいいのにと思わなくはないのですが、合戦そのものの描写とかはあまり力点をおかないというスタイルにしたのかなと思ったりはしますかね。

宇喜多直家が主役の小説ですと、前に東郷隆の『悪いやつら』というのを読んだのですが、それは前半生で梟雄として本領を発揮する前の、武将に返り咲くまでだったので、期待したものというか、興味がある事の前で終わっちゃうのかと思ったりしたのですが、こっちはガッツリと宇喜多直家の人生を全部扱い、同時に謀将として名をはせた直家の息子がなんで秀吉お気に入り扱いになったのかまでを自然にやっていたので、期待したものを扱っていたなと言う事では満足できましたね。

もうちょっと謀将の謀の所をガッツリと扱っても良かったんじゃないかというのはありますが、そうなると逆に読み終わるまでが長いということにもなるので、なかなか難しい所ですね。
梟の系譜 宇喜多四代梟の系譜 宇喜多四代
(2012/11/16)
上田 秀人

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テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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