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今日の読書 横道世之介/吉田修一

今年映画化された作品、映画の方は見ていませんが、原作でも分かりやすいくらいモデルとして出てくる映画のロケ地になった大学から、映画のロケ地になったから映画を見てねという広告があったので、読みました。

1980年代中盤、バブルの入り口という日本が景気のいい話であふれていた頃、九州から市ヶ谷にある大学に通うため、上京して花小金井に住んで大学生活をおくる横道世之介の大学1年の間の物語ですね。

大学に入った物の、別に何をすると明確にきまっていないで、なんとなく流れでサンバサークルに入り、バイトに明け暮れ、自然と器用に世渡りをしていく横道世之介と、なんとなく気の抜けた、ある種のテキトーな善人である横道世之介と出会った事で、何がしかの影響を受けた回りの人々が、ふとしたことで昔を懐かしむように思い出がよぎるという形ですね。

時系列で80年代の大学生活が流れている中に、急に現代から過去を振り返るような話が入ってくる構成だと気付かないと、最初あれって思ったりしたりしましたね。

市ヶ谷の大学に、80年代には影も形も無かった、長めの新しい学部が創設されているとか、市ヶ谷の大学に巨大なタワーができているとか、そういうあたりに時間の流れを感じさせたりしますね。

青春ものと青春懐古ものを両方兼ね備えた構成なんだなぁと。

しかし、入学式で武道館から市ヶ谷にある校舎まで歩く道すがら、早稲田に落ちてこの大学に入る事になったなどと、具体的な大学名が出ているのに、市ヶ谷にある大学の名前は最初から最後まで全く出てこないというのは、多少気にはなりますかね。

経営学部と何度も学部名は出てくるのに、あまり小説の舞台になるような大学でもないので、具体的に大学の名前を出しても、知名度不足という事なのかもしれないですね。

市ヶ谷にある方はともかく、多摩の方にあるキャンパスのないがしろぶりは、それ以上ですけどもね、体育の授業で山奥になんか行きたくない扱いですから(苦笑)
横道世之介 (文春文庫)横道世之介 (文春文庫)
(2012/11/09)
吉田 修一

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テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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