今日の読書 論理爆弾/有栖川有栖
第2次大戦に、北海道だけソ連に侵略された結果、日本が分裂国歌になってしまったという、架空の日本を舞台にした、少女探偵「ソラ」シリーズ第3弾になります。
このシリーズは、分裂した事の影響で、探偵活動が法律で禁じられ、推理小説全般も禁止、国民全体に何か疑問に思う事そのものを奪うという、全体主義と言えば全体主義、ガチガチに身動きがとれないという事までではないものの、いわゆる戦時中のように徐々に外来語を禁じるような流れになっていたり、同じ民族なのに敵対国家がスパイに入ってきて破壊活動をしていたりと、戦時中の日本をある程度下敷きにしてはいるものの、それ以上に現在進行形で分断された国家に見られる全体主義をモチーフにしているなぁと思える部分は多いですかね。
言葉狩りで自国の言語だけにこだわるように誘導していくあたりは、現在進行形で行われている例がありすぎたりしますから。
そういった舞台設定で、探偵行為が犯罪となった中で、行方不明の母親の手掛かりを求めて、宮崎県の平家の落ち武者伝説があるという、山奥の村にやってきたソラが、破壊活動により山奥の村に隔離されるという、いわゆるクローズドサークルで、事件に巻き込まれるというのが、今回のお話になります。
巻き込まれた事件そのものへの力点よりも、探偵活動が犯罪となっている世界感で、いかにして母親の手掛かりを探す事ができるかという事に力点が入っていて、論理爆弾というタイトルですと、全て論理的に解決するという、いわゆるガチガチの本格ミステリっぽいタイトルですが、推理の過程よりも、特殊な設定のなかで、どうやって切り抜けるかを楽しむ形になっていますね。
このシリーズは、探偵というギミックを使った、全体主義に対する警鐘というか、自分の頭で疑問に対して考える事の重要性を訴えようとかいう意図があるのかなぁと思えますね。
単純に、特殊な世界感だからこそ成立するものを書こうとしているだけかもしれないですが。
このシリーズは、分裂した事の影響で、探偵活動が法律で禁じられ、推理小説全般も禁止、国民全体に何か疑問に思う事そのものを奪うという、全体主義と言えば全体主義、ガチガチに身動きがとれないという事までではないものの、いわゆる戦時中のように徐々に外来語を禁じるような流れになっていたり、同じ民族なのに敵対国家がスパイに入ってきて破壊活動をしていたりと、戦時中の日本をある程度下敷きにしてはいるものの、それ以上に現在進行形で分断された国家に見られる全体主義をモチーフにしているなぁと思える部分は多いですかね。
言葉狩りで自国の言語だけにこだわるように誘導していくあたりは、現在進行形で行われている例がありすぎたりしますから。
そういった舞台設定で、探偵行為が犯罪となった中で、行方不明の母親の手掛かりを求めて、宮崎県の平家の落ち武者伝説があるという、山奥の村にやってきたソラが、破壊活動により山奥の村に隔離されるという、いわゆるクローズドサークルで、事件に巻き込まれるというのが、今回のお話になります。
巻き込まれた事件そのものへの力点よりも、探偵活動が犯罪となっている世界感で、いかにして母親の手掛かりを探す事ができるかという事に力点が入っていて、論理爆弾というタイトルですと、全て論理的に解決するという、いわゆるガチガチの本格ミステリっぽいタイトルですが、推理の過程よりも、特殊な設定のなかで、どうやって切り抜けるかを楽しむ形になっていますね。
このシリーズは、探偵というギミックを使った、全体主義に対する警鐘というか、自分の頭で疑問に対して考える事の重要性を訴えようとかいう意図があるのかなぁと思えますね。
単純に、特殊な世界感だからこそ成立するものを書こうとしているだけかもしれないですが。
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