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今日の読書 小説平清盛/高橋直樹

平清盛関係の本を読んだ影響で、あまりにもこの時代について知らないなぁと改めて思い、専門書の方向にいかないで小説に行きました。

平家物語などのイメージもあり、平家滅亡は驕った平家が武士なのに公家っぽくなって弱体化というイメージが強くなっているというか、私の中では固定概念としてしっかりと根付いていたりしたんですが、それはあくまでも、歴史の本当の一面にすぎないというのを、改めて思いだしたりはしていたんですが、それを踏まえて読むとすっきりと入ってくるストーリーになりますね。

日本の政治制度というか、身分制度、権力制度の独自性というか、この時代実務を行うかどうかは別にすれば、天皇家ありきの社会、つまりは、そのすぐ下には公家がガッツリと権力を握っていて、社会を変革しようと思うと、既得権益としての公家という大きな壁があり、さらに、巨大な寺社勢力という既得権益も控えていて、武士はその下でしかないと。

平家にしろ源氏にしろ、たどっていけば公家というか天皇家には行きつくんですが、この時代にまでなると、たどるにしても直接的にたどりようがないので、別物になっていますからね。

という事で、清盛ですが、武士としての誇りと、権力を握るためには公家にならなくてはならず、武力で全てを掌握するというわけにはいかない、日本という国の枠までは破壊はしない中で、社会の変革を目指し、日本を宋を見習った貿易を中心とした重商主義国家へと転換したかった存在として描かれていますね。

息子達をどんどん公家化を目指させたのも、そうしない事には権力を奪えないからであって、決して浮かまくったというのではなく、むしろ必要に迫られてという形。

権力を握るまでいっても、むしろそのたびに苦労を背負っていく清盛として描かれ、生涯すごく悲壮感を感じましたね。

平家物語という圧倒的な存在があるからこそ、どうしても驕れるものは久しからずで、驕った存在として印象つけられる平清盛ですが、目指した事は改革者だったというのが分かった上だと、むしろ、先見の明がありすぎて、回りが付いて来れなかった孤高の天才という感じに捉えてもいいのかなと思ったりしますね。

じゃあ平家を滅ぼした源氏がダメだったのかという風には考えたくないのは、日本史上一番最初に関東の重要性を刻んだのが源氏だと思うので、時代を逆行させた扱いまではなって欲しくないという気持ちが強いんですよね。

歴史小説は、小説ですので、自由に評価を変える事は出来ますけれどもね。
小説 平清盛小説 平清盛
(2011/11/01)
高橋 直樹

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テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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