今日の読書 軍神の血脈/高田崇史

QEDシリーズ、カンナシリーズとシリーズものが完結して今後新たなシリーズものが始まるのか、ノンシリーズものを増やす方向にシフトするのか気になる高田崇史のノンシリーズもの、楠木正成秘伝という事で、楠木正成の謎をメインとしたミステリーになります。

楠木正成、いわゆる皇国史観のもとで軍神として英雄扱いで持ち上げられまくり、戦時中までは歴史上の登場人物として人気は常に上位に位置するだけの存在だった人物ですが、戦後以降になると、かつての扱いが信じられないくらい地味になったというか、太平記の時代がクローズアップされる事そのものが少ないんじゃないかと思わずにはいられないですし、実際に私が歴史に疎いというのを横においておいても、戦国時代や幕末に関しては、関連する者が山ほど出ているのに比べると、どうにもなかなかお目にかかれないというのは印象論ではないですよね。

ですので、正直私も詳しくは無い時代であったりもするのですが、ある意味知識ゼロでも問題ないくらい、丁寧に扱われていて助かったりしますね。

楠木正成についての謎を解いたと気付いた祖父がそれについて孫娘に話し、結論までは教えてもらわないうちに襲われて危篤状態に。

その危篤状態を救うために孫娘が祖父の残したヒントを元に楠木正成の謎について探るというストーリー。

QED、カンナ、毒草師という一連のシリーズものと同じく、実際に起きた事件と歴史の謎をリンクさせた歴史ミステリーなわけですが、シリーズものが実際の事件への力点が少なかったり、良くも悪くもシリーズものだからこその、キャラクターに力点がかかっているための印象があるというのもあり、シリーズもの以上にストレートに歴史ミステリーだなぁと思えましたし、歴史の謎という意味での解決に向かっていく中で、QEDのとある作品を思いだしたりもしました。

日本の歴史上の事ですし、文化的バックボーンというか、やっている事が同じだからこその着目点でもあったりしますから、似たような推理過程が出てきてもある意味では当たり前なんで、だから悪いという意味ではもちろんないんですが。

ノンシリーズものだからこその自由さが楽しめた作品でした。
軍神の血脈 ~楠木正成秘伝~軍神の血脈 ~楠木正成秘伝~
(2013/04/19)
高田 崇史

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テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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