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今日の読書 岬にての物語/三島由紀夫

三島由紀夫の短編集になります。

デヴィッド・ボウイの10年ぶりのアルバム、The Next Dayの中の1曲、Heatの歌詞にMisima's dogというものがあり、それが三島由紀夫の『牝犬』という作品を指しているという事で、せっかくデヴィッド・ボウイも歌詞のネタに使っているくらいなんだから、読んでみようという事で手を出したのが本書になります。

13作収録されているものになりますが、とりあえず『牝犬』の感想ですが、ストーリーとしては大学生の男が、20上の女に囲われているような付き合いをしながら、隠れて沢山浮気をしているというもので、それが嗅ぎつけられて・・・というものであり、まぁ私が感情移入しにくいものであったりするのですが、感情移入しにくいから面白くないかというと、困った事になかなか面白かったりしました。

牝犬というタイトルが示唆するものは、まさに嗅覚というか、逃げても逃げ切れないという、ちょとした恐怖、サイコサスペンスとして読む事もできるなぁって。

往々にして文学作品って、文学作品として高尚なものというイメージだけではなく、エンターテインメントとして読む事もできますから、それほど珍しいものではないんですが、話の力点を少しかえれば、物凄く怖い話にも作りかえられるなぁと思ってしまったりしますが、そのバランスの違いが文学作品なんだろうと、私は理解しておきます。

全体的に死が絡んでくる作品が多いのは、三島由紀夫が作品の中に時事ネタや、自身の経験を元ネタにしているものが多いという事も関係しているとの事ですので、戦後直後、今よりも死が身近に感じられた時代であったという読み方もできるのかもしれないですね。

『親切な機械』『月澹荘綺憚』あたりは、ミステリーの短編集に入っていてもおかしくは無いなぁという感想をすぐにしてしまうのは、文学作品よりもミステリーばかり読んでいるせいですかね。
岬にての物語 (新潮文庫 (み-3-26))岬にての物語 (新潮文庫 (み-3-26))
(2005/12)
三島 由紀夫

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テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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