今日の読書 沈黙の町で/奥田英朗
北関東の中学で、中学生の死体が発見された。
事故か自殺か殺人か、なかなかはっきりしないものの、どうやら被害者がいじめにあっていたという事は判明。
地方都市ならではの世間の狭さ、中学生ならではの人間関係や、物事の優先順位の付け方など捜査が進展せず、進展しない事が、また問題となって跳ね返っていく。
被害者はいじめられていたが、金持ちの1人息子であり、体が小さいなどいかにもな条件が揃っているのだが・・・
それぞれに表面的には典型的なもので当てはまりそうなのに、その前例にありそうなものゆえに、それに捕らえられ、被害者家族、加害者家族、学校、警察とそれぞれの立場によって守りたいものが別でありズレていてなかなか真相にたどり着けない。
それぞれの立場からの視点で進む話、中学生ゆえの面倒な人間関係など、きれい事では済まされないというか、いじめがいじめられる側にも問題があるというのは、私は肯定できない論理ではあるんですが、人間関係っていろいろと面倒だよなぁと。
そういった、面倒な事が事件で浮き彫りになってというのを、丁寧に描いた作品ですね。
面白く読みましたが、当事者にはなりたくないという、中学生が死んだとある意味非日常な事というよりも、日常であり得る嫌な感じこそ丁寧に書かれているのが、結構憂鬱になるというか、奥田英朗作品のシリアス方向は結構あるものですが。
事故か自殺か殺人か、なかなかはっきりしないものの、どうやら被害者がいじめにあっていたという事は判明。
地方都市ならではの世間の狭さ、中学生ならではの人間関係や、物事の優先順位の付け方など捜査が進展せず、進展しない事が、また問題となって跳ね返っていく。
被害者はいじめられていたが、金持ちの1人息子であり、体が小さいなどいかにもな条件が揃っているのだが・・・
それぞれに表面的には典型的なもので当てはまりそうなのに、その前例にありそうなものゆえに、それに捕らえられ、被害者家族、加害者家族、学校、警察とそれぞれの立場によって守りたいものが別でありズレていてなかなか真相にたどり着けない。
それぞれの立場からの視点で進む話、中学生ゆえの面倒な人間関係など、きれい事では済まされないというか、いじめがいじめられる側にも問題があるというのは、私は肯定できない論理ではあるんですが、人間関係っていろいろと面倒だよなぁと。
そういった、面倒な事が事件で浮き彫りになってというのを、丁寧に描いた作品ですね。
面白く読みましたが、当事者にはなりたくないという、中学生が死んだとある意味非日常な事というよりも、日常であり得る嫌な感じこそ丁寧に書かれているのが、結構憂鬱になるというか、奥田英朗作品のシリアス方向は結構あるものですが。
![]() | 沈黙の町で (2013/02/07) 奥田英朗 商品詳細を見る |