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今日の読書 小説仮面ライダーファイズ/井上敏樹

平成仮面ライダーシリーズの小説化企画のファイズになります。

平成仮面ライダーの小説化は、テレビシリーズの流れにそのまま当てはめているものと、設定やら登場人物やらをいじって完全に再構築しているものと、2パターンありますが、ファイズは再構築パターンの方になっていますね。

基本的なレギュラー陣はスマートブレイン関係者は全く無いものとして、それ以外のレギュラー陣は基本的には登場。

テレビシリーズ時よりも流星塾に力点がおかれていますが、流星塾の人間関係も変化があり、ファイズギアの出所の設定やカイザの位置づけなんていうのも変更されていますし、主人公の巧たち3人組と対象的な位置づけのオルフェノクトリオも、オルフェノクになったいきさつから、出会ったいきさつキャラクター設定なども大幅に変更されていますね。

仮面ライダーファイズは、私の中ではいかにも平成ライダーな作品というもののイメージを定着させたというか、平成ライダーとはこういう感じの作風ですというようなものの1つの完成系を作ったものだという評価をしています。

脱勧善懲悪を目指す方向性として提示されている世界感、物語の広げ方とキャラクター配置など問答無用の名作として位置づけできるものになるだろうと、途中まで思っていた作品ですね、問答無用の名作になりかけたというか。

十分に楽しめた事は間違いないのですが、終盤今まで広げた物を収束するんだろうと思ってから、さらに広げにかかって放り投げたものが目立ったというか、あれは狙ってそうしたのか伏線を畳むのが困難だったのか、細かい事を気にした方が負けだと思っているのか分かりませんが、私個人の意見としては、放り投げっぱなし感は残念でしかなかったと。

ただ、終盤残念な気持になったのはありますが、それでも好きな作品である事は間違いなく、小説版も楽しみにしていたのですが、思った以上にこっちはまとめてきたなと思いましたね。

テレビ版とかなり設定をいじっている部分もありますし、日曜の朝には放送できないなという描写も増えていますが、再構築してまた別の物語としてはきちんとできていたと。

いかんせん、ファイズの終盤以降、井上敏樹の書く物は放り投げ状態が目に余り、狙って暴走しているのか、暴走するしかできないくらいに劣化してしまったのか判断に迷ってしまう部分が多かったので、全くの劣化と言う事ではないんだなと。
小説 仮面ライダーファイズ (講談社キャラクター文庫)小説 仮面ライダーファイズ (講談社キャラクター文庫)
(2013/01/30)
井上 敏樹

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テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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