今日の読書 十一月に死んだ悪魔/愛川晶
八王子の山田駅付近にある自宅に家族を残し、新百合ヶ丘にある仕事場で生活する売れない作家が主役のサイコホラーというか、サイコサスペンスといったジャンルになる作品です。
作家の男はデビュー作を書きあげた近辺の記憶を事故の影響で失ってしまっていた。
しかし、失った記憶の断片がふとしたきっかけで思い起こされ、その記憶を取り戻そうとする過程でいろいろと事件性のあるものが紛れ込んできてしまいというもの。
記憶がはっきりしないために、何が現実なのか、どこから精神病の範疇の出来事なのかが分からずに進んで行くと・・・という構成ですね。
事故などのショックによる記憶障害だけではなく、精神的なショックによるものから、幼少期ならばありがちなものやら、いわゆる精神病の範囲に入るものを丁寧に描かれているのですが、それをも含めて、なにしろ1人称視点で進む物語なのに、その視点の持ち主の記憶があやふやだから、何が何だかもやっとした中に狂気が差し挟まれて、最後まで幻惑させられドキドキします。
サイコホラーな感じではあるんですが、本格ミステリーのようにきっちりと伏線を詰め込んでいたなぁと。
なにせ主人公の記憶やら何やら破綻しているので、ホラー方面に力点の入った作品かなぁと思っていたので、こういう方向に収束していくのかという驚きもあり楽しめましたね。
作家の男はデビュー作を書きあげた近辺の記憶を事故の影響で失ってしまっていた。
しかし、失った記憶の断片がふとしたきっかけで思い起こされ、その記憶を取り戻そうとする過程でいろいろと事件性のあるものが紛れ込んできてしまいというもの。
記憶がはっきりしないために、何が現実なのか、どこから精神病の範疇の出来事なのかが分からずに進んで行くと・・・という構成ですね。
事故などのショックによる記憶障害だけではなく、精神的なショックによるものから、幼少期ならばありがちなものやら、いわゆる精神病の範囲に入るものを丁寧に描かれているのですが、それをも含めて、なにしろ1人称視点で進む物語なのに、その視点の持ち主の記憶があやふやだから、何が何だかもやっとした中に狂気が差し挟まれて、最後まで幻惑させられドキドキします。
サイコホラーな感じではあるんですが、本格ミステリーのようにきっちりと伏線を詰め込んでいたなぁと。
なにせ主人公の記憶やら何やら破綻しているので、ホラー方面に力点の入った作品かなぁと思っていたので、こういう方向に収束していくのかという驚きもあり楽しめましたね。
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