今日の読書 インフェルノ/ダン・ブラウン
『ダヴィンチ・コード』で有名になった宗教象徴学専門のハーヴァード大学教授のロバート・ラングドンを主人公にするシリーズ4作目になります。
今回のメインはダンテの神曲、その中でも地獄篇、インフェルノについての謎をからめたもの。
このシリーズは宗教絡みの歴史ミステリーであり、歴史上の謎を解き明かそうとすると現在の現実でも事件に巻き込まれて、リンクした謎を解き明かしながらいかに追いつめられた窮地から逃れられるかという、歴史ミステリーという題材ながらも、ハリウッド映画の原作にしやすい要素をたっぷりと入れ込んだ形のものですが、今回もその基本はしっかりと踏襲しつつ、それ以上に根本的に何が起こっているのか分からないまま話が進むという構成になっています。
なにしろ、主人公が襲われた事により逆行性健忘症、短期間の記憶喪失になっていて、自分がなぜイタリアにいるのかわからず、現状認識が出来ないままにいきなり命を狙われて逃亡する羽目に陥るという所からスタートしていますから。
ダンテの神曲についての謎と言う事で、根本的にダンテについて知らない事には理解できなそうな気になりますが、繰り返し繰り返し本文中で解説されるので、ダンテの神曲というものについて、存在程度しか知らない私でも十分分かる構造にはなっています。
神曲をモチーフにした絵画について書かれていても、どんな絵なのか分からなかったりはしますが、今は便利な時代ですから検索すれば話が済んだりするので、まぁ問題はないですかね、別に本物がイメージでき無くてもなんとなくどういう物であるかの描写はされていますし。
このシリーズは、扱っているネタを考えれば間口が狭そうな作品になりそうなのですが、扱っているネタは多少マニアックであったとしても、それを感じさせない間口の広いエンターテインメントに仕立て上げているという事がすごいなぁと感心できるものですね。
今回のメインはダンテの神曲、その中でも地獄篇、インフェルノについての謎をからめたもの。
このシリーズは宗教絡みの歴史ミステリーであり、歴史上の謎を解き明かそうとすると現在の現実でも事件に巻き込まれて、リンクした謎を解き明かしながらいかに追いつめられた窮地から逃れられるかという、歴史ミステリーという題材ながらも、ハリウッド映画の原作にしやすい要素をたっぷりと入れ込んだ形のものですが、今回もその基本はしっかりと踏襲しつつ、それ以上に根本的に何が起こっているのか分からないまま話が進むという構成になっています。
なにしろ、主人公が襲われた事により逆行性健忘症、短期間の記憶喪失になっていて、自分がなぜイタリアにいるのかわからず、現状認識が出来ないままにいきなり命を狙われて逃亡する羽目に陥るという所からスタートしていますから。
ダンテの神曲についての謎と言う事で、根本的にダンテについて知らない事には理解できなそうな気になりますが、繰り返し繰り返し本文中で解説されるので、ダンテの神曲というものについて、存在程度しか知らない私でも十分分かる構造にはなっています。
神曲をモチーフにした絵画について書かれていても、どんな絵なのか分からなかったりはしますが、今は便利な時代ですから検索すれば話が済んだりするので、まぁ問題はないですかね、別に本物がイメージでき無くてもなんとなくどういう物であるかの描写はされていますし。
このシリーズは、扱っているネタを考えれば間口が狭そうな作品になりそうなのですが、扱っているネタは多少マニアックであったとしても、それを感じさせない間口の広いエンターテインメントに仕立て上げているという事がすごいなぁと感心できるものですね。