今日の読書 探偵が腕貫を外すとき/西澤保彦
櫃洗市市民サーヴィス課臨時出張所の正体不明の公務員、腕貫探偵シリーズの最新作になります。
腕貫探偵シリーズは、同じ櫃洗市を舞台にした『必然という名の、偶然』という作品もあったり、それがきちんと同じ舞台ですよという形でクロスオーバーさせた『モラトリアムシアター』という作品があったりで、シリーズとしては若干変則的というか、作品によって腕貫探偵に関わる登場人物の重要度などスタイルを変えるのですが、この短編集は比較的オーソドックスに腕貫探偵が必要とされる所に登場してというものにまとめてあるかなぁとなってはいるのですが、西澤保彦作品にありがちな思わせぶりな描写が最後に入ってきます。
他にも安槻市のシリーズとかチョーモンインなどのシリーズものを抱えていて、それがすっかり止まってしまっているのも、思わせぶりな伏線回収のために、整合性やらなにやらをやらないといけないので、1作品としてだけではなく全体像にまで気を配らないといけなくなっていて、難儀しているんじゃないかと思わずにはいられないのですが、そういう前例があるだけに、思わせぶりな伏線をラストに埋め込むというのは、いろいろと枷になって大変なんじゃないかと、余計な心配をしてしまったり。
単純にルーチンワークになりがちなシリーズものを続けるのが嫌いというのもあるのかもしれないですが、伏線とかそういうものを考えないで良いベタで便利なシリーズものを確保しても構わないと思うんですよねぇ。
とにかく、ラストであるとか続きを気にさせておきながら止まっているシリーズの再開を待ち望んでいる読者なので、余計にそういう所ばかり気になって、腕貫探偵シリーズはある程度循環型にしておいても問題なく楽しめるシリーズだと思うので、余計な事ばかりきになりました。
腕貫探偵シリーズは、同じ櫃洗市を舞台にした『必然という名の、偶然』という作品もあったり、それがきちんと同じ舞台ですよという形でクロスオーバーさせた『モラトリアムシアター』という作品があったりで、シリーズとしては若干変則的というか、作品によって腕貫探偵に関わる登場人物の重要度などスタイルを変えるのですが、この短編集は比較的オーソドックスに腕貫探偵が必要とされる所に登場してというものにまとめてあるかなぁとなってはいるのですが、西澤保彦作品にありがちな思わせぶりな描写が最後に入ってきます。
他にも安槻市のシリーズとかチョーモンインなどのシリーズものを抱えていて、それがすっかり止まってしまっているのも、思わせぶりな伏線回収のために、整合性やらなにやらをやらないといけないので、1作品としてだけではなく全体像にまで気を配らないといけなくなっていて、難儀しているんじゃないかと思わずにはいられないのですが、そういう前例があるだけに、思わせぶりな伏線をラストに埋め込むというのは、いろいろと枷になって大変なんじゃないかと、余計な心配をしてしまったり。
単純にルーチンワークになりがちなシリーズものを続けるのが嫌いというのもあるのかもしれないですが、伏線とかそういうものを考えないで良いベタで便利なシリーズものを確保しても構わないと思うんですよねぇ。
とにかく、ラストであるとか続きを気にさせておきながら止まっているシリーズの再開を待ち望んでいる読者なので、余計にそういう所ばかり気になって、腕貫探偵シリーズはある程度循環型にしておいても問題なく楽しめるシリーズだと思うので、余計な事ばかりきになりました。
![]() | 探偵が腕貫を外すとき (2014/03/13) 西澤 保彦 商品詳細を見る |