今日の読書 武将列伝 源平篇/海音寺潮五郎
武将について、作家の海音寺潮五郎が評した1冊になります。
扱う武将は、悪源太義平、平清盛、源頼朝、木曽義仲、源義経、楠木正成の6人。
源平篇というほど源平じゃないというか、平氏は1人だけだったり、楠木正成をここの並びに入れるのは違和感があるとかありますが、元々こういう括りで書かれたものではなく、再編集した影響という事なんでしょうね。
作家だからというのもあるんでしょうが、一昔前の歴史小説などにちょこちょこ差し挟まれる作家個人の歴史解釈論を、それだけに力点を置いてまとめた物と言う感じですね。
特に、この時代の資料は平家物語を始め物語で残っている部分があるので、その元ネタを現代文にして引用して、こういう書かれ方をしているが、他の資料での扱いはどうであるとか、照らし合わせてその上で、こういう扱いになっているのは物語だから誇張されたり、キャラとしての役割として事実とは違う扱いになっているという分析をしていますね。
作家だからの視点として、物語だからこういう扱いになるのは分かるし、自分も物語としてならば嘘でも分かりやすいキャラ設定にして書くだろうという物語作者視点で資料を読んでいるという所が面白いですかね。
最近、源平合戦あたりの時代のものを読みなおしをしているので、ぼんやりとした知識に対して、ある程度の知識の上書きをするにはハードルも低く読みやすかったですね。
扱う武将は、悪源太義平、平清盛、源頼朝、木曽義仲、源義経、楠木正成の6人。
源平篇というほど源平じゃないというか、平氏は1人だけだったり、楠木正成をここの並びに入れるのは違和感があるとかありますが、元々こういう括りで書かれたものではなく、再編集した影響という事なんでしょうね。
作家だからというのもあるんでしょうが、一昔前の歴史小説などにちょこちょこ差し挟まれる作家個人の歴史解釈論を、それだけに力点を置いてまとめた物と言う感じですね。
特に、この時代の資料は平家物語を始め物語で残っている部分があるので、その元ネタを現代文にして引用して、こういう書かれ方をしているが、他の資料での扱いはどうであるとか、照らし合わせてその上で、こういう扱いになっているのは物語だから誇張されたり、キャラとしての役割として事実とは違う扱いになっているという分析をしていますね。
作家だからの視点として、物語だからこういう扱いになるのは分かるし、自分も物語としてならば嘘でも分かりやすいキャラ設定にして書くだろうという物語作者視点で資料を読んでいるという所が面白いですかね。
最近、源平合戦あたりの時代のものを読みなおしをしているので、ぼんやりとした知識に対して、ある程度の知識の上書きをするにはハードルも低く読みやすかったですね。
![]() | 武将列伝 源平篇 (文春文庫) (2008/03/07) 海音寺 潮五郎 商品詳細を見る |