今日の読書 日本史汚名返上 「悪人」たちの真実/井沢元彦・和田秀樹
CSヒストリーチャンネルの番組を書籍化したというもののようですが、CSに加入していないので存在そのものを知らなかっりします。
日本史で悪人扱いされているが、悪人扱いされているのがおかしいと思っている人物をとりあげて、何で悪人扱いされなければいけなくて、むしろ実は功績が沢山あるんじゃないかという形で紹介する番組だったようですね。
その汚名を返上するだけではなく、普通の歴史の教科書では触れられる事がないそれぞれの人物の精神分析もしてみましょうという企画ですね。
井沢元彦の逆説の日本史を読んでいると、さもありなんという人選ですし、井沢元彦は既存の歴史学者の取り組み方を批判するスタンスで歴史を分析する事を生業にしているようなものですので、これにさらに別分野の専門家、心理学者の和田秀樹にいろいろなデータを提示して分析してもらうという事で、また別角度で切り込んで行こうという狙いが分かりやすいですね。
基本的には、取りあげる人物の一般的なイメージ、一般的に学校で習ってきたイメージを和田氏に問いかけて、それが一般的なイメージだけれども、実は違うと思うという、逆説の日本史で取りあげたような形で提示し、それぞれ語るというものになり、井沢元彦の取り上げ方は、散々目にしているので、私は目新しくは無いのですが、そこに心理分析が入ると、面白みが増す形になっていますね。
二分割思考というキーワードは、結構重要になるなぁと思えますね、白黒はっきりさせないとだめ、善悪二元論というのは、やはり大きな歪みとなり、歴史上の悪人というものを決める時に影響力が強いんだよなぁと。
平将門 将門は世直しのために出現した
将門は地元の英雄だった
将門の乱は「行政改革」目的
徳川綱吉 綱吉の独裁が政治を改革した
綱吉が能力主義社会を生みだした
生類憐みの令が天下太平をもたらした
道鏡 道鏡は天皇のカウンセラーだった
道鏡は皇位を期待されていた
道鏡は藤原氏の悪政を正そうとしていた
田沼意次 農民のために「税制改革」を行った
貨幣経済で「貿易国家」を目指した
賄賂の伝説はでっち上げだった
蘇我入鹿 山背大兄王を殺したのは天皇家のためだった
入鹿は常に世界を見ていた
入鹿は日本を守ろうとしていた
井伊直弼 井伊直弼は将軍から切望されて大老になった
井伊直弼が「日米修好通商条約」を結ばなければ日本は侵略されていた
井伊直弼の信念が「安政の大獄」を引き起こした
吉良上野介 「忠臣蔵」の吉良は本当の吉良ではない
吉良のイジメはでっち上げ
吉良は赤穂事件の被害者
平清盛 清盛は武士たちのホープだった
清盛の優しさが仇となった
清盛は貿易大国を目指した
足利尊氏 尊氏が幕府を倒したのは武士のため
尊氏は後醍醐天皇に恩義を感じていた
尊氏の優しさが南北朝の内乱を招いた
織田信長 信長の宗教勢力弾圧が日本を平和にした
信長はどんな相手も信頼する男だった
信長は国の改革のために神を名乗った
日本史で悪人扱いされているが、悪人扱いされているのがおかしいと思っている人物をとりあげて、何で悪人扱いされなければいけなくて、むしろ実は功績が沢山あるんじゃないかという形で紹介する番組だったようですね。
その汚名を返上するだけではなく、普通の歴史の教科書では触れられる事がないそれぞれの人物の精神分析もしてみましょうという企画ですね。
井沢元彦の逆説の日本史を読んでいると、さもありなんという人選ですし、井沢元彦は既存の歴史学者の取り組み方を批判するスタンスで歴史を分析する事を生業にしているようなものですので、これにさらに別分野の専門家、心理学者の和田秀樹にいろいろなデータを提示して分析してもらうという事で、また別角度で切り込んで行こうという狙いが分かりやすいですね。
基本的には、取りあげる人物の一般的なイメージ、一般的に学校で習ってきたイメージを和田氏に問いかけて、それが一般的なイメージだけれども、実は違うと思うという、逆説の日本史で取りあげたような形で提示し、それぞれ語るというものになり、井沢元彦の取り上げ方は、散々目にしているので、私は目新しくは無いのですが、そこに心理分析が入ると、面白みが増す形になっていますね。
二分割思考というキーワードは、結構重要になるなぁと思えますね、白黒はっきりさせないとだめ、善悪二元論というのは、やはり大きな歪みとなり、歴史上の悪人というものを決める時に影響力が強いんだよなぁと。
平将門 将門は世直しのために出現した
将門は地元の英雄だった
将門の乱は「行政改革」目的
徳川綱吉 綱吉の独裁が政治を改革した
綱吉が能力主義社会を生みだした
生類憐みの令が天下太平をもたらした
道鏡 道鏡は天皇のカウンセラーだった
道鏡は皇位を期待されていた
道鏡は藤原氏の悪政を正そうとしていた
田沼意次 農民のために「税制改革」を行った
貨幣経済で「貿易国家」を目指した
賄賂の伝説はでっち上げだった
蘇我入鹿 山背大兄王を殺したのは天皇家のためだった
入鹿は常に世界を見ていた
入鹿は日本を守ろうとしていた
井伊直弼 井伊直弼は将軍から切望されて大老になった
井伊直弼が「日米修好通商条約」を結ばなければ日本は侵略されていた
井伊直弼の信念が「安政の大獄」を引き起こした
吉良上野介 「忠臣蔵」の吉良は本当の吉良ではない
吉良のイジメはでっち上げ
吉良は赤穂事件の被害者
平清盛 清盛は武士たちのホープだった
清盛の優しさが仇となった
清盛は貿易大国を目指した
足利尊氏 尊氏が幕府を倒したのは武士のため
尊氏は後醍醐天皇に恩義を感じていた
尊氏の優しさが南北朝の内乱を招いた
織田信長 信長の宗教勢力弾圧が日本を平和にした
信長はどんな相手も信頼する男だった
信長は国の改革のために神を名乗った
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