今日の読書 ガソリン生活/伊坂幸太郎
地元仙台では有名な元女優が、望月家の人が良いだけの大学生の長男と小学生とは思えないくらいしっかりしすぎている次男の乗っている車に乗り込んできた。
これを発端にいろいろな事件に巻き込まれるようになった望月家の面々というお話になります。
ストーリーそのものは極端に変わっているという事は無いのですが、変わっている設定はこの物語の語り手が車である緑のデミオ。
車がそれぞれに意思を持っていて、車同士で実は会話もしている、しかしSF作品というわけではないから、あくまで出来るのは車同士の会話というだけで、人間と意思の疎通が取れるわけでもなければ、車の自由意思で動く事が出来るわけでもない、ただ人間の会話は理解できるし、何が起きているのかも分かるし、車同士のネットワークにより人間よりも情報を持っているものもあるという形。
物が語り手になるミステリーというのは前例を知っていますので、それだけでは驚かないようになってしまっていますが、車同士の意思の疎通であるとかネットワークによる情報収集、こういったもので動いていくミステリーというのは目新しく面白かったですね。
車視点のミステリーという変化球というだけではなく、きちんとミステリーとしての仕掛けもしっかりと出来ているので、イロモノで終わってもいませんし、読んでいると車を隙になるんじゃないかと思えます。
どうでもいい事ですが、どうしても緑のデミオというと、日本で瞬間風速的にあったNBAブームというか、ドリームチームブームの頃にスコッティ・ピペンがデミオのCMに出ていた事が頭から離れないでいるという事だったり、デミオから出てきたピペンがドリブルをするとかは、まだわかりましたが、ピペンの顔が巨大風船になる奴は意味不明にも程があったなぁと。
これを発端にいろいろな事件に巻き込まれるようになった望月家の面々というお話になります。
ストーリーそのものは極端に変わっているという事は無いのですが、変わっている設定はこの物語の語り手が車である緑のデミオ。
車がそれぞれに意思を持っていて、車同士で実は会話もしている、しかしSF作品というわけではないから、あくまで出来るのは車同士の会話というだけで、人間と意思の疎通が取れるわけでもなければ、車の自由意思で動く事が出来るわけでもない、ただ人間の会話は理解できるし、何が起きているのかも分かるし、車同士のネットワークにより人間よりも情報を持っているものもあるという形。
物が語り手になるミステリーというのは前例を知っていますので、それだけでは驚かないようになってしまっていますが、車同士の意思の疎通であるとかネットワークによる情報収集、こういったもので動いていくミステリーというのは目新しく面白かったですね。
車視点のミステリーという変化球というだけではなく、きちんとミステリーとしての仕掛けもしっかりと出来ているので、イロモノで終わってもいませんし、読んでいると車を隙になるんじゃないかと思えます。
どうでもいい事ですが、どうしても緑のデミオというと、日本で瞬間風速的にあったNBAブームというか、ドリームチームブームの頃にスコッティ・ピペンがデミオのCMに出ていた事が頭から離れないでいるという事だったり、デミオから出てきたピペンがドリブルをするとかは、まだわかりましたが、ピペンの顔が巨大風船になる奴は意味不明にも程があったなぁと。
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