今日の読書 アクアマリンの神殿/海堂尊
海堂尊の一連の小説群は、出版順が時系列順になっているわけではなく、シリーズ毎に主要登場人物や場合によってはシリーズのメインとなっている桜宮市を離れた土地であったりしますが、全て同一世界上の出来事として包括していて、その関係性も楽しめる形になっていると同時に、登場人物が多過ぎたり、時系列順に読む事そのものが複雑すぎて分からなくなる構造でもあるという特徴があります。
本書はその中でも『モルフェウスの領域』の直系の続編になります。
『モルフェウスの領域』それまでの一連のシリーズが医療問題について、現実の問題と主にAi普及を狙ったものとの意味あいが強かった中、現段階では現実で実用されていないコールドスリープを扱い、SFの要素を入れてきた!とかなりインパクトのあったものでしたが、まさか直系の続編が書かれるとは思わなかったというと、私の観察力の無さという事になるのかもしれないですね。
本作は、コールドスリープから目覚めた主人公の中学3年から高校1年の間の出来事を描いたもので、コールドスリープがただ眠っていると言うだけではなく、その間に学習もされているという機能があり一般人とは別物になっているという事を中心に、医療問題という意味では一連の作品の中では薄めで、前例主義が大好きで硬直的な思考を好む法学や官僚的な動きを批判する事は一応いれていますが、コールドスリープをするに当たって、いろいろと仕込まれている主人公がコールドスリープ明けにどう動くのかを中心に、ちょっと特異な学園生活を送るという青春もののの色が強い作品になっています。
海堂尊は基本ネタ全開のバカ系のものも書くのが好きなんだろうなぁというのは、読んでいると伝わってきますし、それこそ面々と続くネタとしてのハイパーマンバッカスを、単体で書いてみたいというような事もどこかで目にしているので、振り切ったバカをやる余地の多い学園ものというのは、嬉々として書いたのではないかと勝手に思えるくらい、バカなパートは振り切ってバカ(褒め言葉)
その代わり、たびたび出てくる政治的な駆け引きの要素、やたらと対立的な出来事が起きてはバチバチにぶつかるという所は、絶対こんなのとやり合いたくないというのが出てきて、本当に海堂尊の作中人物は天才型が多過ぎると思わずにはいられない(苦笑)
一連のシリーズの中ではかなり異色作になりますが、高校を舞台に使っている分バカなキャラはとことんバカとして描けているので、作中での振れ幅が広くて楽しみ方が多方面に渡る作品になっているなと思いますね。
本書はその中でも『モルフェウスの領域』の直系の続編になります。
『モルフェウスの領域』それまでの一連のシリーズが医療問題について、現実の問題と主にAi普及を狙ったものとの意味あいが強かった中、現段階では現実で実用されていないコールドスリープを扱い、SFの要素を入れてきた!とかなりインパクトのあったものでしたが、まさか直系の続編が書かれるとは思わなかったというと、私の観察力の無さという事になるのかもしれないですね。
本作は、コールドスリープから目覚めた主人公の中学3年から高校1年の間の出来事を描いたもので、コールドスリープがただ眠っていると言うだけではなく、その間に学習もされているという機能があり一般人とは別物になっているという事を中心に、医療問題という意味では一連の作品の中では薄めで、前例主義が大好きで硬直的な思考を好む法学や官僚的な動きを批判する事は一応いれていますが、コールドスリープをするに当たって、いろいろと仕込まれている主人公がコールドスリープ明けにどう動くのかを中心に、ちょっと特異な学園生活を送るという青春もののの色が強い作品になっています。
海堂尊は基本ネタ全開のバカ系のものも書くのが好きなんだろうなぁというのは、読んでいると伝わってきますし、それこそ面々と続くネタとしてのハイパーマンバッカスを、単体で書いてみたいというような事もどこかで目にしているので、振り切ったバカをやる余地の多い学園ものというのは、嬉々として書いたのではないかと勝手に思えるくらい、バカなパートは振り切ってバカ(褒め言葉)
その代わり、たびたび出てくる政治的な駆け引きの要素、やたらと対立的な出来事が起きてはバチバチにぶつかるという所は、絶対こんなのとやり合いたくないというのが出てきて、本当に海堂尊の作中人物は天才型が多過ぎると思わずにはいられない(苦笑)
一連のシリーズの中ではかなり異色作になりますが、高校を舞台に使っている分バカなキャラはとことんバカとして描けているので、作中での振れ幅が広くて楽しみ方が多方面に渡る作品になっているなと思いますね。
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