今日の読書 自律神経を整える「あきらめる」健康法/小林弘幸
個人的に名前が気になっていた順天堂大学医学部教授のもので、あきらめるという私にこれ以上似合う言葉はないだろうという事で手にとりました。
自律神経には、交感神経と副交感神経があって、副交感神経というのは男は30から女は40から働きが悪くなり、そのせいでバランスが崩れて体の調子が悪くなりやすくなるものであり、そのバランスを保つために交感神経の働きを促進させなければ、健康にいいよという話ですね。
交感神経を活発に働かせるのは、いわゆるストレスと総称して構わないもので、怒りや苛立ち、成功や失敗への執着と、それに伴う対人関係への過剰な期待や過剰な反発などなど。
全ての事柄に対して、あきらめるという態度をとると良いと、あきらめるは諦めるではなく、明らめる、何に対して怒ってみたり、苛立ってみたり、執着してみたり、とりあえず落ちついて考えてみると、それぞれがどうでもいいと思える所に行きつくから、そうやって行きつかせると自律神経が保たれて健康に良いよというものですね。
ようは、気持の切り替え、開き直りが気持の面だけでは無く体の面でも負担を下げるという話なんですが・・・
おかしなことは言ってはいないですし、まぁそうなんだろうなと思えるには思えるのですが、いかんせん自律神経に関しての説明が、今一つぼんやりしているというか、専門分野に突っ込まないように依頼されて書いているからなのか、なんだか全体的にふわっとしているんですよね。
少なくとも、医者が書いた本として自律神経についてどういう分析があるのだろうと楽しみにして読むと肩透かしをくらう感じ。
ストレスをためると心身ともに悪い、これは医学の知識が無くても誰しもぼんやりとは理解しているものだと思うのですが、じゃあどう悪いのか、一応実例を出しているんですが、出している実例がぼんやりしているというか、医者じゃなくても言えそうという印象にとどまってしまって、なんだか医学関係なく、自己啓発本でも読んでいる気分になるんですよね。
自律神経に関する測定が出来るようになって、いろいろと証明できるようになったという表現が繰り返されているのですが、その実験というのはどうなされているのか、それぞれの数値に関してはどう扱っているのか、注目する点は何であって、その数値に着目する論拠はこうである、というような医者だから、自律神経に関して専門に研究している人だからこその部分が全くだされていないのが、読んでいてすごくもやもやするのが正直な所。
これは、所詮一般向けの新書本だから、専門的な数値についてはどうせ読者は分からないし興味も示さないから、とりあえず踏み込まないで、あくまでも医学的なアプローチよりも医療現場からアプローチした自己啓発本として書いてくれと、そういうコンセプトだとしたらば、私向けではなかったというだけですね。
自己啓発本のようなアプローチというのが私は大嫌いというか、私に向上心が欠片も無いから、こうすれば上手く行くという方向に導きがちなものを嫌うというだけなのですが、求めているものはせっかく、データを取るようになったのだから、そのデータ分析にもっと力点をおいたものにすればいいのにという事ですかね。
まさか、データを沢山使うと、仮説段階の物を発表したという事になって、捏造騒ぎになるから困るとか、そういった事情があるとか無いと思いますが、全体に私の求めるものでは無かったですね、所詮一般向けの新書だからですませればいいのかもしれないですけれど。
逆に、ガチガチに専門書のような形で発表されて理解できるかというと全く理解できないで終わるというオチも当然あるでしょうし、改めて、一般向けと専門書の中間的なものを狙うバランスって難しいだろうなぁという事は考えずにはいられない。
第1章 健康を招く「あきらめる」という生き方
第2章 「あきらめる」と自律神経が働きだす
第3章 「あきらめる」と病気が逃げていく
第4章 「あきらめる勇気」があれば、心身ともに若返る
第5章 「あきらめる」と人生は楽になる
第6章 「あきらめる」と人間関係はたちまちうまくいく
第7章 「あきらめる」を持つための習慣
自律神経には、交感神経と副交感神経があって、副交感神経というのは男は30から女は40から働きが悪くなり、そのせいでバランスが崩れて体の調子が悪くなりやすくなるものであり、そのバランスを保つために交感神経の働きを促進させなければ、健康にいいよという話ですね。
交感神経を活発に働かせるのは、いわゆるストレスと総称して構わないもので、怒りや苛立ち、成功や失敗への執着と、それに伴う対人関係への過剰な期待や過剰な反発などなど。
全ての事柄に対して、あきらめるという態度をとると良いと、あきらめるは諦めるではなく、明らめる、何に対して怒ってみたり、苛立ってみたり、執着してみたり、とりあえず落ちついて考えてみると、それぞれがどうでもいいと思える所に行きつくから、そうやって行きつかせると自律神経が保たれて健康に良いよというものですね。
ようは、気持の切り替え、開き直りが気持の面だけでは無く体の面でも負担を下げるという話なんですが・・・
おかしなことは言ってはいないですし、まぁそうなんだろうなと思えるには思えるのですが、いかんせん自律神経に関しての説明が、今一つぼんやりしているというか、専門分野に突っ込まないように依頼されて書いているからなのか、なんだか全体的にふわっとしているんですよね。
少なくとも、医者が書いた本として自律神経についてどういう分析があるのだろうと楽しみにして読むと肩透かしをくらう感じ。
ストレスをためると心身ともに悪い、これは医学の知識が無くても誰しもぼんやりとは理解しているものだと思うのですが、じゃあどう悪いのか、一応実例を出しているんですが、出している実例がぼんやりしているというか、医者じゃなくても言えそうという印象にとどまってしまって、なんだか医学関係なく、自己啓発本でも読んでいる気分になるんですよね。
自律神経に関する測定が出来るようになって、いろいろと証明できるようになったという表現が繰り返されているのですが、その実験というのはどうなされているのか、それぞれの数値に関してはどう扱っているのか、注目する点は何であって、その数値に着目する論拠はこうである、というような医者だから、自律神経に関して専門に研究している人だからこその部分が全くだされていないのが、読んでいてすごくもやもやするのが正直な所。
これは、所詮一般向けの新書本だから、専門的な数値についてはどうせ読者は分からないし興味も示さないから、とりあえず踏み込まないで、あくまでも医学的なアプローチよりも医療現場からアプローチした自己啓発本として書いてくれと、そういうコンセプトだとしたらば、私向けではなかったというだけですね。
自己啓発本のようなアプローチというのが私は大嫌いというか、私に向上心が欠片も無いから、こうすれば上手く行くという方向に導きがちなものを嫌うというだけなのですが、求めているものはせっかく、データを取るようになったのだから、そのデータ分析にもっと力点をおいたものにすればいいのにという事ですかね。
まさか、データを沢山使うと、仮説段階の物を発表したという事になって、捏造騒ぎになるから困るとか、そういった事情があるとか無いと思いますが、全体に私の求めるものでは無かったですね、所詮一般向けの新書だからですませればいいのかもしれないですけれど。
逆に、ガチガチに専門書のような形で発表されて理解できるかというと全く理解できないで終わるというオチも当然あるでしょうし、改めて、一般向けと専門書の中間的なものを狙うバランスって難しいだろうなぁという事は考えずにはいられない。
第1章 健康を招く「あきらめる」という生き方
第2章 「あきらめる」と自律神経が働きだす
第3章 「あきらめる」と病気が逃げていく
第4章 「あきらめる勇気」があれば、心身ともに若返る
第5章 「あきらめる」と人生は楽になる
第6章 「あきらめる」と人間関係はたちまちうまくいく
第7章 「あきらめる」を持つための習慣
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