今日の読書 努力しないで作家になる方法／鯨統一郎

覆面作家として、経歴やらなにやら伏せている鯨統一郎の自伝的小説になります。

経歴を伏せているので、どこからどこまで事実を踏まえているのかは分からないですが、踏まえている率が高ければ高いほど、完全にタイトルに偽りありですね。

努力しないでとうものの定義が、努力というのは苦痛以外の何物でもない行為、好きでも無い事、やりたくない事を仕方が無くやらなければいけない事としていて、自分の好きな事に向ける行動は、他人から見たらばこれは努力だよねというものの、楽しみという扱いにしているという事ですね。

とにかく、作家デビューできるまで、家族を背負って生活がかつかつで限界ギリギリであっても、自分は作家になれると信じきる心、継続しつづける強みだけでこれだけ長期間やっているというのは、繰り返しになりますがタイトルに偽りあり。

作家デビュー以降の事については、鯨統一郎がコンスタントに作品を発表している理由としては、思いつきやアイディアがガンガン出てくる、出てきたアイディアをどれだけ些細な事もメモして話を膨らませるなど、後の作品につながるようなもの小出しにしていますし面白く入れ込んでいて興味深く読めますね。

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