今日の読書 マスカレード・イブ/東野圭吾
ホテルを舞台にした事件を、エリート刑事とホテルの女性従業員が結果としてコンビとして解決するというお話であった、『マスカレード・ホテル』
シリーズものとして想定されていると言われていましたが、2作目である本作は、コンビとして2人が出会う前、それぞれの業務上のトラブル(刑事の方は素直に事件ですが)を解決するという連作短編になります。
いわゆるミステリーの定番としてよくあるのが、謎解き担当の探偵役に相棒は探偵役の引き立て役として、能力的に劣る扱いになるというものがあります。
そういった定番として踏まえたうえで、コンビとしてのバランスを調整し、探偵役のアシストを狙ったものではなくても、上手く真相への推理としてつなげられる形に持って行くと、収まりのいい感じになるものだと思います。
そういったコンビものとして、マスカレード・ホテルとして職業上の得意分野の違い、考え方の違いを利用して成立させたのが面白い所だったと思います。
今回は、マスカレード・ホテル以前の話として、それぞれが単独でも優秀であるというのを表すと同時に、職業上の違いをマスカレード、仮面を軸に話が構成されています。
ホテル従業員は、客はホテルに対して何かしらの仮面をつけて過ごす事を期待している。
だから、その仮面に気付いたとしても、その仮面をはがそうとしてはいけない。
刑事は事件が起きた時に、容疑者が自分は犯人ではないよという仮面をつけたがるものであり、その仮面のすぐ裏の犯人という顔を引きずり出すために仮面をはがす事が仕事になる。
何がしかのトラブルが起きた時の対応の違い、仮面を尊重するための推理と、仮面を引っぺがすための推理、職業によってこの差がでるというのを上手い形にまとめた一冊になっていますし、だからこそ再びコンビを組んだ話になるとどうなるのだろうと期待させる形になっています。
東野圭吾にシリーズものとして期待するというようになるというのも、一時シリーズもののシリーズものだからこその限界というか、マンネリを忌避していた東野圭吾の発言を知っていたりすると、なんだかおかしい気がするんですが、シリーズもの連発するようになっていますから、今更ですかね。
シリーズものとして想定されていると言われていましたが、2作目である本作は、コンビとして2人が出会う前、それぞれの業務上のトラブル(刑事の方は素直に事件ですが)を解決するという連作短編になります。
いわゆるミステリーの定番としてよくあるのが、謎解き担当の探偵役に相棒は探偵役の引き立て役として、能力的に劣る扱いになるというものがあります。
そういった定番として踏まえたうえで、コンビとしてのバランスを調整し、探偵役のアシストを狙ったものではなくても、上手く真相への推理としてつなげられる形に持って行くと、収まりのいい感じになるものだと思います。
そういったコンビものとして、マスカレード・ホテルとして職業上の得意分野の違い、考え方の違いを利用して成立させたのが面白い所だったと思います。
今回は、マスカレード・ホテル以前の話として、それぞれが単独でも優秀であるというのを表すと同時に、職業上の違いをマスカレード、仮面を軸に話が構成されています。
ホテル従業員は、客はホテルに対して何かしらの仮面をつけて過ごす事を期待している。
だから、その仮面に気付いたとしても、その仮面をはがそうとしてはいけない。
刑事は事件が起きた時に、容疑者が自分は犯人ではないよという仮面をつけたがるものであり、その仮面のすぐ裏の犯人という顔を引きずり出すために仮面をはがす事が仕事になる。
何がしかのトラブルが起きた時の対応の違い、仮面を尊重するための推理と、仮面を引っぺがすための推理、職業によってこの差がでるというのを上手い形にまとめた一冊になっていますし、だからこそ再びコンビを組んだ話になるとどうなるのだろうと期待させる形になっています。
東野圭吾にシリーズものとして期待するというようになるというのも、一時シリーズもののシリーズものだからこその限界というか、マンネリを忌避していた東野圭吾の発言を知っていたりすると、なんだかおかしい気がするんですが、シリーズもの連発するようになっていますから、今更ですかね。
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