今日の読書 いまさらですが、無頼派宣言。/海道尊
医療問題啓蒙活動というか、Ai(死亡時画像診断)普及活動のために、エンターテインメントである小説を利用し、医者として実際にAiが国にしっかりと根付くように活動もしている海堂尊の、2007年から開始して7年7ヶ月7日間続けたブログを1冊にまとめた本になります。
訴訟があったりという関係だけでなく、ブログでアップしていた時は実名を出して批判していたり、表現が直截的攻撃的あるようなものは修正してまとめているので、単にまとめたというだけではないようですね。
基本的には、Aiがらみのものが多く、特に法医学者、警察関係、官僚関係者、偏向報道するマスメディアとの奮闘記、時にははしごを外され、時には露骨に妨害され、時には訴訟問題になったら位、それぞれの組織やいわゆるお偉方を中心に、責任を回避し、手柄や金は自分の所に有利になるように立ち回ったり、あってはならない癒着構造があったり、大人の事情全開というか、さもしい権力争いというか権威争いというか、既得権益って本当に守ろうとするよねとか、まぁでるわでるわの物が多いですね。
私はブログの方は読んでいなかったのですが、Aiがらみの闘争に関しては『ゴーゴー・Ai アカデミズム闘争4000日』でもブログからの引用があったりと目にした事がありましたが、7年という歳月はいろいろとあるなぁとまとめて読むからこその感想は出てきますね。
基本的に物議を醸すのが好きという作者という事で、いろいろと喧嘩を吹っ掛ける形になっているものが多いのですが、Aiの特徴と絡めると、『透明性、合理性、迅速性、中立性』を求めていない人、組織に対してかなり喧嘩を売っていますね。
Ai絡み以外では、ちょうど民主党没落のタイミングというか、野田政権以降の、透明性も合理性もない、信任を得ていないのに、民主党政権誕生時の真逆の事を連発した事なんていうのも分かりやすい例、官僚不信全開の海堂尊が、官僚の言いなりになる野田政権の異常さは、その後民主党政権の惨敗の選挙後には、なるべくしてなったと、Ai絡みに全く興味を示さなかった事にも絡めてボロクソに言っていたりしますね。
あと終盤には本屋大賞に対する批判というものが立て続けに出てくるのは、Ai絡みに一定の区切りがついたというのもあるのでしょうが、批判のポイントは「本屋さんが一番売りたい本」というキャッチコピーはやめてくれと、これだと他の本はどうでもいいというようにしか見えないと言っているのに聞き入れられないというもの。
ここら辺は、私の持論である、どんなに出発点が素晴らしかろうとも、利権を得た者はあまねく腐敗するというものの証明になるなぁというものですが、元々直木賞という権威に対して異を唱えようという意欲的なものだったはずなのに、賞が権威化すると批判はスルーして、その権威を誇るようになってしまっているというもの。
権威や権力というものは、本当に分かりやすいなぁと思ったり。
基本何かに対して批判する者が多いですが、チームバチスタの栄光の映画化やドラマ化から始まる作品の映像化に関係したネタなんていうものがあり、気楽に読めるパートと日本の現状に何だかなぁと考えてしまうようなものとの落差が激しいのですが、テーマ別で並べないでまとめているからこそのものなんだよなぁと、興味深く読む事は出来ましたかね。
海堂尊の著作を今まで読んだ事が無い人がいきなりこれを読んでも面白いと思えるのかどうかは知りませんが。
訴訟があったりという関係だけでなく、ブログでアップしていた時は実名を出して批判していたり、表現が直截的攻撃的あるようなものは修正してまとめているので、単にまとめたというだけではないようですね。
基本的には、Aiがらみのものが多く、特に法医学者、警察関係、官僚関係者、偏向報道するマスメディアとの奮闘記、時にははしごを外され、時には露骨に妨害され、時には訴訟問題になったら位、それぞれの組織やいわゆるお偉方を中心に、責任を回避し、手柄や金は自分の所に有利になるように立ち回ったり、あってはならない癒着構造があったり、大人の事情全開というか、さもしい権力争いというか権威争いというか、既得権益って本当に守ろうとするよねとか、まぁでるわでるわの物が多いですね。
私はブログの方は読んでいなかったのですが、Aiがらみの闘争に関しては『ゴーゴー・Ai アカデミズム闘争4000日』でもブログからの引用があったりと目にした事がありましたが、7年という歳月はいろいろとあるなぁとまとめて読むからこその感想は出てきますね。
基本的に物議を醸すのが好きという作者という事で、いろいろと喧嘩を吹っ掛ける形になっているものが多いのですが、Aiの特徴と絡めると、『透明性、合理性、迅速性、中立性』を求めていない人、組織に対してかなり喧嘩を売っていますね。
Ai絡み以外では、ちょうど民主党没落のタイミングというか、野田政権以降の、透明性も合理性もない、信任を得ていないのに、民主党政権誕生時の真逆の事を連発した事なんていうのも分かりやすい例、官僚不信全開の海堂尊が、官僚の言いなりになる野田政権の異常さは、その後民主党政権の惨敗の選挙後には、なるべくしてなったと、Ai絡みに全く興味を示さなかった事にも絡めてボロクソに言っていたりしますね。
あと終盤には本屋大賞に対する批判というものが立て続けに出てくるのは、Ai絡みに一定の区切りがついたというのもあるのでしょうが、批判のポイントは「本屋さんが一番売りたい本」というキャッチコピーはやめてくれと、これだと他の本はどうでもいいというようにしか見えないと言っているのに聞き入れられないというもの。
ここら辺は、私の持論である、どんなに出発点が素晴らしかろうとも、利権を得た者はあまねく腐敗するというものの証明になるなぁというものですが、元々直木賞という権威に対して異を唱えようという意欲的なものだったはずなのに、賞が権威化すると批判はスルーして、その権威を誇るようになってしまっているというもの。
権威や権力というものは、本当に分かりやすいなぁと思ったり。
基本何かに対して批判する者が多いですが、チームバチスタの栄光の映画化やドラマ化から始まる作品の映像化に関係したネタなんていうものがあり、気楽に読めるパートと日本の現状に何だかなぁと考えてしまうようなものとの落差が激しいのですが、テーマ別で並べないでまとめているからこそのものなんだよなぁと、興味深く読む事は出来ましたかね。
海堂尊の著作を今まで読んだ事が無い人がいきなりこれを読んでも面白いと思えるのかどうかは知りませんが。
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