今日の読書 神の時空 貴船の沢鬼/高田崇史
高田崇史の神の時空3作目の舞台は京都の貴船神社を中心とした橋姫伝説や丑の刻参りをメインに据えた物になります。
貴船に向かう辻曲姉妹たちと、同時気に起きた京都の連続殺人事件、現場からは般若や鬼が逃げて行ったという証言があるという事などから、現実の事件と歴史上の伝説などを絡めた形の、ある意味オーソドックスな歴史推理小説という形に近いですが、いかんせんこのシリーズの世界感は、そのまま現実とするには無理がある世界ですから、純粋にそう言いきれない所はあります。
歴史解釈の部分では、高田崇史の一連の作品と同様に怨霊というものに力点を置き、怨霊とされているものがどういう存在であり、怨霊を祀るという事はどういう事なのか、歴史は勝者によって記されていて、記されない所には勝者には都合の悪い事があり、その都合の悪い真相はいろいろとすり替えられているというものですね。
そして、日本の言霊信仰を中心に日本の貴族による怨霊の封じ込めがいかに何重にも施されているかというところを、がしがしほじくり返すというのは定番。
神の時空シリーズは、とにかく1作目の終盤にこの作品世界内でのあり得る事というのが明かされてびっくりしてしまい、以降世界感絡みからネタバレをせずに書くのが難しいよなぁと思っていたりしたんですが、登場人物紹介に思い切りネタバレを書かれていて笑いましたと同時に、絶対に順番に読まないといけないシリーズなんだよなと再確認しました。
貴船に向かう辻曲姉妹たちと、同時気に起きた京都の連続殺人事件、現場からは般若や鬼が逃げて行ったという証言があるという事などから、現実の事件と歴史上の伝説などを絡めた形の、ある意味オーソドックスな歴史推理小説という形に近いですが、いかんせんこのシリーズの世界感は、そのまま現実とするには無理がある世界ですから、純粋にそう言いきれない所はあります。
歴史解釈の部分では、高田崇史の一連の作品と同様に怨霊というものに力点を置き、怨霊とされているものがどういう存在であり、怨霊を祀るという事はどういう事なのか、歴史は勝者によって記されていて、記されない所には勝者には都合の悪い事があり、その都合の悪い真相はいろいろとすり替えられているというものですね。
そして、日本の言霊信仰を中心に日本の貴族による怨霊の封じ込めがいかに何重にも施されているかというところを、がしがしほじくり返すというのは定番。
神の時空シリーズは、とにかく1作目の終盤にこの作品世界内でのあり得る事というのが明かされてびっくりしてしまい、以降世界感絡みからネタバレをせずに書くのが難しいよなぁと思っていたりしたんですが、登場人物紹介に思い切りネタバレを書かれていて笑いましたと同時に、絶対に順番に読まないといけないシリーズなんだよなと再確認しました。
![]() | 神の時空 ―貴船の沢鬼― (講談社ノベルス) (2014/12/04) 高田 崇史 商品詳細を見る |