今日の読書 幻海/伊東潤
日本に、キリスト教を布教しようとやってきて、帰国後「日本諸島実記」 を記したイエズス会の宣教師レンヴァルト・シサットを主人公にした歴史小説になります。
戦国時代と時を同じくして日本にやってきたキリスト教宣教師達。
日本での布教活動は思うようにいかず、豊臣秀吉はキリスト教布教を禁止する事になります。
その禁教令のさなかにやってきたシサットは、なんとしてでも布教をゆるしてもらおうと秀吉の下へ行くと、航海学と天文学の知識を買われて、小田原攻めの水軍に力を貸すならば、布教を許すという流れになり、望まないまま海戦に巻き込まれるというお話です。
一神教のキリスト教と、多神教の日本、根本的な価値観の違いと、当時のキリスト教にあらずば人にあらずという思いあがったキリスト教布教姿勢と、キリスト教文化圏、一神教文化圏にあらずとも文明が成り立っている日本という姿で思い悩む様。
北条家との戦いのはずが、海戦を行うのはまた別ものという方向に巻き込まれて行く感じは通常の戦国物とは外れる感じですね。
潮の流れの読み合いと、実際の戦闘との兼ね合いから何から、あまり前例のない歴史小説になっています。
私は基本的に一神教が肌に合わずに嫌いなので、キリスト教宣教師が啓蒙活動をしているはずが、逆に啓蒙されていくかのような流れというのは読んでいて爽快感を感じるのですが、小説とは言えこういう形のものをキリスト教徒の人はどう感じるのか、興味を持田ずにはいられなかったですね。
戦国時代と時を同じくして日本にやってきたキリスト教宣教師達。
日本での布教活動は思うようにいかず、豊臣秀吉はキリスト教布教を禁止する事になります。
その禁教令のさなかにやってきたシサットは、なんとしてでも布教をゆるしてもらおうと秀吉の下へ行くと、航海学と天文学の知識を買われて、小田原攻めの水軍に力を貸すならば、布教を許すという流れになり、望まないまま海戦に巻き込まれるというお話です。
一神教のキリスト教と、多神教の日本、根本的な価値観の違いと、当時のキリスト教にあらずば人にあらずという思いあがったキリスト教布教姿勢と、キリスト教文化圏、一神教文化圏にあらずとも文明が成り立っている日本という姿で思い悩む様。
北条家との戦いのはずが、海戦を行うのはまた別ものという方向に巻き込まれて行く感じは通常の戦国物とは外れる感じですね。
潮の流れの読み合いと、実際の戦闘との兼ね合いから何から、あまり前例のない歴史小説になっています。
私は基本的に一神教が肌に合わずに嫌いなので、キリスト教宣教師が啓蒙活動をしているはずが、逆に啓蒙されていくかのような流れというのは読んでいて爽快感を感じるのですが、小説とは言えこういう形のものをキリスト教徒の人はどう感じるのか、興味を持田ずにはいられなかったですね。
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