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今日の読書 武士の王・平清盛 改革者の夢と挫折/伊東潤

滅びの美というか、歴史上の敗者となった側にスポットを当て、特に関東近辺の武将を主人公にした歴史小説に定評のある伊東潤による平清盛論になります。

wiki以上専門書以下にまとめるのを狙った本書は、専門家が陥りやすい知っている事を前提に書かれる、ある種の不親切さやハードルの高さに対して、小説家だからこそそこに陥らないように、初心者でも分かりやすい親切さと諸説出ている平清盛像を検証し直して、イメージとして出来上がっているものの、何が固定観念であり、固定観念から外れた視点で何が分かるのかというのに挑戦したものになります。

源平合戦という平家物語のイメージから、平家は本来は武士なのにもかかわらず、公家化した軟弱なイメージと源氏の必要以上の荒々しいイメージとが出来あがってしまっていますが、物語だからこそのキャラ設定、そういうキャラ設定になってしまった前提条件などをとりあげ、平家の特徴や源氏の特徴、個人の行動の一貫性と年齢や立場などで発動してしまう何で?という突発的な行動などの分析は、かなり面白く読む事が出来ます。

学者では無いからこそというのもあるのですが、何だかんだと説明に大河ドラマで誰が演じて、このシーンが良かったというのが挟まれまくって、見たくなってしまうというのもあります。

伊東潤の歴史小説の中にはまだこの時代を舞台にしたものは書かれていないので、小説の方も期待できるというか、ちょいちょい小説として書くならばというアイディアの使い方のようにも読めるのですよね。

第1章 平家の台頭
 (1)清盛以前 平安最強士族の系譜
 (2)父と子の宿命 謎に包まれた前半生
第2章 清盛、表舞台へ
 (1)武士の夜明け はじまった公家の凋落
 (2)聖者の礎 着々と足場を固める清盛一門
 (3)清盛、起つ 政治の中心に躍り出た巨星
第3章 平家政権の誕生と日宋貿易
 (1)専横、極まりて 深まる「治天の君」との溝
 (2)解ける紐帯 悪化する院と清盛の関係
第4章 清盛の夢と挫折
 (1)謀略の誤算 くすぶり続ける反逆の火
 (2)孤立する独裁者 強引な福原遷都の功罪
第5章 頼朝の挙兵と清盛の最期
 (1)動乱の荒波 斬って落とされた源平合戦の火蓋
 (2)潰えた野望 憎悪と悔恨にまみれた終焉
武士の王・平清盛 (歴史新書y)武士の王・平清盛 (歴史新書y)
(2011/10/06)
伊東 潤

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テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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