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今日の読書 天地雷動/伊東潤

滅びに関して扱った歴史小説に定評のある伊東潤による長篠の戦いについての歴史小説になります。

武田信玄没後から始まり、武田家当主として正式に信玄から後継者あつかいではなく、息子の信勝が成長するまでのつなぎ扱いである事によって苦労する勝頼。

武田家と直接戦い続けなくてはいけなく、それでいて信長の無茶ブリを受け続け耐えしのばないといけない徳川家康。

織田家の完全実力主義の象徴的な存在ながら、常に持っている力をフルに使い続けないと、それまで築き上げてきた物を一瞬でなかった事にされる恐怖と畏怖に気が休まることなく全力で走り続けないといけない豊臣秀吉。

この3人をメインに話が進む形になります。

勝頼は武田家という信玄が中心にいるからこそまとまっていた集団の代替わりの困難さという内政問題、織田徳川という外敵と両面、何よりも偉大すぎる父親を持ってしまったからこその苦悩が描かれ、長篠の戦いというものがどのように大惨敗になってしまったのかがしっかりと描かれ、この大惨敗から、筆者の初期作でもある『武田家滅亡』へと繋がって行く感じがわかりやすくなっています。

家康も信長に怯え、自分の意思も何もなく厳しい立場で右往左往させられ、長篠の戦いの大勝利という信長の天才ぶりを見せつけられるという、明らかに弱者の立場。

この弱者だからこその苦悩はそのまま、伊賀越えを扱った『峠越え』に繋がって行く感じがあります。

長篠の戦いは日本戦史に重要な影響を与えたものになりますが、そうなった過程が非常に興味深かく描かれて楽しめますし、同時に私は絶対に信長の下で働くのは嫌だと思わずにはいられなくなりますね。
天地雷動 (単行本)天地雷動 (単行本)
(2014/04/22)
伊東 潤

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テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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