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今日の読書 山河太平記/陳舜臣

近頃亡くなられてしまいましたが、主に中国の歴史小説の第一人者でもある陳舜臣による太平記についての解説というか論評というかコラムというか、そういう感じにまとめられている物です。

筆者は神戸生まれでもあり、さらに戦前の日本の教育を受けているという事もあって、太平記は凄く身近で興味を持ちやすいものであったと、楠木正成というのが、今の日本国内での扱いが随分と低くなっているのとは違って、戦時中までは果てしなく英雄として祭り上げられていたというのもあるし、神戸としては地元の英雄というのと両面があったという事のようですが、子供の頃から興味があったという事から、太平記そのものも身近にあり、それについて太平記に書かれている事、また書かれていないことにも興味がある所と、太平記についてすごく楽しそうに書かれています。

私は歴史の知識は低く詳しくは無いのですが、太平記に関するものは、戦国時代や幕末と比べると、凄く扱いが悪くなっていると思うというのは、太平記関係の本を最近読むたびに書いている気がしますが、結構分かりにくい部分があるとはいえ、改めてその分かりにくい所と、一度鎌倉幕府という武士の時代になりながら、それをもう一度ひっくり返そうとした建武の新政の狙いと失敗なんていうのは、現在の日本の状況と見比べてみると、かなり日本人的感覚として分かりやすいものなのかもしれないと思えるようになってきましたね。

後醍醐天皇の建武の新政の失敗って、現実が分かっていない理想主義的平和主義の失敗、現場で軍事行動、平和維持活動という実務をやっていた武士をないがしろにして敵に回してしまった何ていうのは、井沢元彦だったらば穢れを忌避する平和ボケというような表現をするだろうなと分かりやすかったりしますね。

何冊か太平記に関して読むようになっているから、読んでいて分かりやすいというがあるにせよ、それを横においても分かりやすく太平記について理解できるような1冊でして、知識の少ない時に読むならば、もっと早くに手に取るべき分かりやすく読みやすい1冊だったと思いますね。

個人的に太平記に興味をもつきっかけになった、分倍河原の戦いなんていうのは出てこなかったですが、関東に関するものよりも西の方に力点が入るのは仕方が無いですね。

作者の思い出と共に語られているので、関東の関連が薄くなるのは当然でしょうし。
山河太平記 (ちくま文庫)山河太平記 (ちくま文庫)
(2007/04)
陳 舜臣

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テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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