今日の読書 エウレカの確率 経済学捜査官とナッシュ均衡の殺人/石川智健
経済学理論を犯罪捜査に使う経済学犯罪捜査官伏見真守が活躍するシリーズの第2弾になります。
経済学を犯罪捜査に利用というと、どうしても経済犯罪、脱税であるとか詐欺という感じになりそうですが、そうではなく殺人事件の解決に経済学を利用するという、今までありそうでなかったシリーズですね。
衒学的な探偵でも専門分野としての経済学って見事にスルーされてきたのは、やっぱり組み合わせとして露骨に金そのものをイメージさせるのが経済学にはあり過ぎるからなんでしょうが。
基本は行動経済学ではありますが、ゲーム理論やミクロ経済学の分野も関わってくるので、一応初歩の初歩レベルの事は知っている身としては読んでいて分かりやすいですね。
経済学の専門知識が無くても、ようは殺人事件を起こしてまで得をするのは誰かに特化して推理、捜査をして行くというだけですけれどもね。
今回は、製薬会社に怪文書が送られてきて、それを社内で調査していると、その怪文書に関わりがあると思われる人物が不審死を遂げるという事件になります。
警察サイドも事故死と判断したものの、事件性を感じた伏見が捜査を開始していくというもの。
作者は現在も医療系の企業に勤めているという事も関係あるのかもしれないですが、得意分野を書いているな感もあり、楽しめました。
このシリーズは是非続いて欲しいものですが、1作目が行動経済学をかなり前面にもってきていて、今作はゲーム理論を前面に出してきているので、じゃあ次はどの理論を前面に持ってくるんだろう?と、そういう方向の期待をしてしまったりします。
マクロ経済学分野とか、捜査に使うの難しいだろうなぁと思いながら、無理矢理使ってみてくれないだろうかと期待していたりします。
経済学を犯罪捜査に利用というと、どうしても経済犯罪、脱税であるとか詐欺という感じになりそうですが、そうではなく殺人事件の解決に経済学を利用するという、今までありそうでなかったシリーズですね。
衒学的な探偵でも専門分野としての経済学って見事にスルーされてきたのは、やっぱり組み合わせとして露骨に金そのものをイメージさせるのが経済学にはあり過ぎるからなんでしょうが。
基本は行動経済学ではありますが、ゲーム理論やミクロ経済学の分野も関わってくるので、一応初歩の初歩レベルの事は知っている身としては読んでいて分かりやすいですね。
経済学の専門知識が無くても、ようは殺人事件を起こしてまで得をするのは誰かに特化して推理、捜査をして行くというだけですけれどもね。
今回は、製薬会社に怪文書が送られてきて、それを社内で調査していると、その怪文書に関わりがあると思われる人物が不審死を遂げるという事件になります。
警察サイドも事故死と判断したものの、事件性を感じた伏見が捜査を開始していくというもの。
作者は現在も医療系の企業に勤めているという事も関係あるのかもしれないですが、得意分野を書いているな感もあり、楽しめました。
このシリーズは是非続いて欲しいものですが、1作目が行動経済学をかなり前面にもってきていて、今作はゲーム理論を前面に出してきているので、じゃあ次はどの理論を前面に持ってくるんだろう?と、そういう方向の期待をしてしまったりします。
マクロ経済学分野とか、捜査に使うの難しいだろうなぁと思いながら、無理矢理使ってみてくれないだろうかと期待していたりします。