今日の読書 キャロリング/有川浩
いきなり拳銃を突きつけられるという大ピンチ、一体どんなハードな話しなんだろうという所から始まるのですが、その冒頭はある意味クライマックスシーンの1つという構成の物語。
この冒頭シーンが終わると、一体全体どうやったらばこの冒頭のシーンに繋がるんだよというハードとは全く違うもの。
小規模な子供服メーカー、子供服を作るだけではなく学童保育もやっていたり小さいながらもなんとか切り回してきたものの、取引先の大型量販店が閉店した影響をもろに食らって、クリスマスに廃業することが決定。
この会社に勤めている大和俊介は現在アラサーで、父親が母親に暴力をふるう家庭でそだったがために、その頃の思いに囚われている。
それを救ったのが実の母親以上に母親のように接してくれた社長であり、会社を畳むとなって、いろいろな思いが交錯する。
そんなクリスマス廃業のための残務処理をしている所に、ちょっとした問題が起こってというのが物語の軸。
自分が背負った不幸、その不幸比べをしてはいけないという経験と、現在進行形で不幸を背負っていると感じる少年など、登場人物のそれぞれの思いがちょっとした相似形になっていて、いろいろと気付かされる事があるというものになっています。
そして、その思いに関して物語として文章に書きとめていくという描写があり、それが重要な意味あいを持っていたりするのは、『図書館戦争』シリーズのように本を絡めた話を書く事が多い有川浩らしいなと思いました。
元々は舞台の脚本が先という事のようで、速攻ドラマ化されているのも分かりやすく、良い意味で一般受けする楽しさのある作品でした。
この冒頭シーンが終わると、一体全体どうやったらばこの冒頭のシーンに繋がるんだよというハードとは全く違うもの。
小規模な子供服メーカー、子供服を作るだけではなく学童保育もやっていたり小さいながらもなんとか切り回してきたものの、取引先の大型量販店が閉店した影響をもろに食らって、クリスマスに廃業することが決定。
この会社に勤めている大和俊介は現在アラサーで、父親が母親に暴力をふるう家庭でそだったがために、その頃の思いに囚われている。
それを救ったのが実の母親以上に母親のように接してくれた社長であり、会社を畳むとなって、いろいろな思いが交錯する。
そんなクリスマス廃業のための残務処理をしている所に、ちょっとした問題が起こってというのが物語の軸。
自分が背負った不幸、その不幸比べをしてはいけないという経験と、現在進行形で不幸を背負っていると感じる少年など、登場人物のそれぞれの思いがちょっとした相似形になっていて、いろいろと気付かされる事があるというものになっています。
そして、その思いに関して物語として文章に書きとめていくという描写があり、それが重要な意味あいを持っていたりするのは、『図書館戦争』シリーズのように本を絡めた話を書く事が多い有川浩らしいなと思いました。
元々は舞台の脚本が先という事のようで、速攻ドラマ化されているのも分かりやすく、良い意味で一般受けする楽しさのある作品でした。