今日の読書 太平記の世界 列島の内乱史/佐藤和彦
鎌倉時代末期から南北朝時代の動乱の時代、これをまとめた軍記物語が太平記という事になるわけですが、その太平記の時代を物語の太平記と物語とは別に歴史記録と両方を使って、この時代をまとめて考察するというものになります。
基本は、それぞれの動きの中心になった人物を取りあげ、その人物の行動理由の分析と影響や背景に注目していく形で構成され、人物にだけ注目するとこぼれてしまう部分を最後にまとめるという形になっています。
近代以前の歴史というのは、個人の影響力が大きく、中心人物の行動を追って行けばある程度歴史が見えてくる部分があるので、人物中心にまとめられていると、詳しい知識がなくてもそれなりに分かる部分がありますし、興味を引く形になりやすく幅広い人が読めるものになっているのではないかと思えます。
個人的に最近この時代に関する物を読むようになってから、知識が多少増えたからそう思える部分はあるとは思いますが、にしても、もう一段感一般向けに軽く読めるものや、この時代を舞台にした歴史小説の数が多いと良いんですが、比較対象が戦国時代だったりするので比べる方が無理がありますね。
人気が違いすぎるだけではなく、南北朝といういろいろと扱いが難しいものが含まれてしまうので。
序の章 内乱の諸相
一の章 護摩を焚く天皇・後醍醐
二の章 足利尊氏の叛旗
三の章 悪党兵衛尉正成
四の章 内乱の黒幕・疎石
五の章 ばさら大名・道誉
六の章 “日本国王”源義満
七の章 内乱と情報
補の章 足利一族の経済基盤
基本は、それぞれの動きの中心になった人物を取りあげ、その人物の行動理由の分析と影響や背景に注目していく形で構成され、人物にだけ注目するとこぼれてしまう部分を最後にまとめるという形になっています。
近代以前の歴史というのは、個人の影響力が大きく、中心人物の行動を追って行けばある程度歴史が見えてくる部分があるので、人物中心にまとめられていると、詳しい知識がなくてもそれなりに分かる部分がありますし、興味を引く形になりやすく幅広い人が読めるものになっているのではないかと思えます。
個人的に最近この時代に関する物を読むようになってから、知識が多少増えたからそう思える部分はあるとは思いますが、にしても、もう一段感一般向けに軽く読めるものや、この時代を舞台にした歴史小説の数が多いと良いんですが、比較対象が戦国時代だったりするので比べる方が無理がありますね。
人気が違いすぎるだけではなく、南北朝といういろいろと扱いが難しいものが含まれてしまうので。
序の章 内乱の諸相
一の章 護摩を焚く天皇・後醍醐
二の章 足利尊氏の叛旗
三の章 悪党兵衛尉正成
四の章 内乱の黒幕・疎石
五の章 ばさら大名・道誉
六の章 “日本国王”源義満
七の章 内乱と情報
補の章 足利一族の経済基盤