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今日の読書 神の時空 三輪の山祇/高田崇史

辻曲兄妹を主人公にした、神の時空シリーズ4作目になります。

このシリーズは、1冊目で起きた事件の影響で限られた時間で行動し目的を達成しなければいけないという条件のため物凄く短時間に動きがありまくるのが、高田崇史の最初のシリーズQEDとは大きく違うなという変に感慨深いものがありますが、それはそれとして。

基本現実に起きている事件を解く鍵が日本の過去の歴史に関わるものであるという歴史ミステリーを踏まえていますが、このシリーズはただ踏まえているというだけではなく、怨霊であるとか封印であるとかそう伝えられているというだけではなく、本当に封印を解こうとすると速攻で怨霊が悪影響であるとか祟りが起きてくるという事を徹底しているという事が一番の特徴かなと。

それ以外にも露骨な設定がありますが、1作目の最後で明かされるものなので、万一の可能性でシリーズを知らない人が目にして読むつもりだったけれどもネタバレを目にしてしまったという間違いが起きてしまうと困るので踏み込めないので触れませんが、怨霊とか目覚めさせるとヤバイよというのがはっきりと書かれています。

今作は場所が奈良の三輪山の大神神社。

ここで禁忌を破ってしまったがための神罰があり、その影響で三輪山に向かわざるを得なくなり、なんとか神罰を鎮めなければいけないという流れになっています。

そのためには大神神社の真の姿を知らなければいけないという事で、表向きに知られている事は真実ではないという、高田崇史の一連の歴史ミステリーに通じるものが解決に結び付くというもの。

基本的に通説とは違う隠されている物を提示して出すのが歴史ミステリーの醍醐味の1つではあると思うのですが、通説そのものを私があまり分かっていないまま読んでいるという事は否めないですし、むしろ高田崇史の作品を読んでその中で記紀についての知識が入ってきたりするので、元からもっと知っておいたらなぁと毎回思ったりするのですよね。

義務教育期間中に、記紀とか常識の範疇として知っておくべきなんですが、じゃあ実際に義務教育中にガッツリとやっていたらやっていたで、神様の名前を覚えるだけでややこしすぎてテストが嫌になるだけだなと気付いてみたり。

私はファンタジーは苦手ですが、記紀をそのまま元ネタにしたマンガやアニメなんかが溢れていれば頭に入りやすいですかね、戦国時代ものとかエンターテインメントから頭に入れている事が多いので。

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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