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今日の読書 吾輩は猫である/夏目漱石

今の時代でも、読書感想文という宿題が存在するのか良く分かりませんが、もしあるとするならば何かの間違いで検索して引っかかる人がいるかもという、どうでもいい理由でこの時期には何かしらの文学作品に1冊は読んでおこうと思っているわけで、とりあえずまだ読んだ事がないものに手をつけようと、有名だから出だしだけは知っている『吾輩は猫である』に手を出しました。

吾輩は猫である名前はまだないという出だしの有名さと、猫視点であがかれる小説としてのユニークさと設定だけではなく文学作品としてはネタ感満載な所もあって、読みやすい作品扱いをされる事が多い本作品ですが、実際問題長いというのが最大のネックだし、基本日常生活でネタ交じりに喋っているというだけであり、ストーリーがあるようでないし、いろいろとダジャレからパロディから風刺やら衒学趣味やら詰め込めるだけ詰め込んでいて、文学作品としてイメージほどハードルは低くは無いなというのが一番ですかね。

落語のようなバカバカしいやり取りから、西洋文化と東洋文化を比較して貪欲で強欲でとどまる事を知らない西洋文化批判なんていうのは20世紀初頭の明治の時代という事を考えると、速い段階で近代化の問題点を指摘していたりと気を抜くと、一見だべっているだけの話に世相を斬っていたりとあったりするのも、歴史を知る上では面白い資料にはなるなぁという感じになってしまいますね。

話は変わりますが、戦争関連の話は昨今多く語られていますが、戦争を肯定する気持ちは私には無いという事を前提にして、戦争の悲惨さというのは、あくまでも戦争で国土が攻められている時と限定しないと成り立たないものでしか無いというのは感じましたね。

何せ、この作品も作品中は戦争まっただ中、日露戦争のリアルタイムなのですが、戦時中の陰惨さなんていうものはみじんも感じなかったというか、戦争がやっているねくらいの扱い。

改めて、戦争は起こしてはいけないというのは、戦争で国土が攻められるような状況にしてはいけないというのが正しいんだよなと直接内容に関係が薄い事を思ったり。

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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