今日の読書 なりたい／畠中恵

病弱な若旦那と愉快なあやかし達の活躍を描いた時代小説であるしゃばげシリーズ１４弾になります。

このシリーズは、何がしかの事件が起きてそれを解決するというのはある程度お決まりである中、日常的な話でまとまっているものと、シリーズが進んで行く上で変化をつけるた目に動いて行き、いずれシリーズに明確な完結があると匂わせるものと、大きく分けると２つあると勝手に分類していますが、今回は基本的には前者の日常的なものとして扱えると最後まで読む前は思いました。

基本的に、タイトルのなりたいで統一された連作短編集で、『妖になりたい』『人になりたい』『猫になりたい』『親になりたい』『立派になりたい』と全部なりたい話でまとめられています。

ただ、それぞれの話のあとに終というつけたしがありまして、これが外伝にあたる『えどさがし』に直接繋がるものになっています。

これがシリーズ最終と謳われてはいないのですが、もしこれがシリーズ最終だとすればこれはこれとして、外伝に繋がるんだなと思える形になっています。

人気シリーズですから、もし本当にシリーズ最終となるのならば、絶対にはっきり強調するはずですので、これが最後では無いというのは分かりますが、どんどんシリーズをまとめにかかって来ている感じはありますね。

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